「personとpeopleの意味の違いは?」
「どちらを使えばいいかわからない!」
「実際に使う時に間違えないように、ちゃんと理解したい」
「person」と「people」、どちらも人を表す単語です。
しかし、実際に文章で使う時に、どちらを使えばいいのか迷う方も多いのではないでしょうか?

先生、「person」と「people」はどっちも人を表す言葉だけど、なにが違うの?

実は、表したい人の数に大きな違いがあるんだ!
そこで、当記事では「person」と「people」の違いや使い分けについて、わかりやすく解説します。
また、記事の最後にはテストも用意しているので、ちゃんと理解できたか確認していただけます!
この記事を読めば、もう「person」と「people」の意味に悩んだり、使い間違えることはありませんよ!
目次
「person」の意味・語源・使い方
person
【原義:(俳優の使用した)仮面→役柄】
名
➊(一般に)人,人間;一個人,人となり《◆複数形はpeopleがふつう》
➋[名詞の後に用いて]…(好き)な人,…型の人(間)《◆この意味ではmanは不可》
➌(権利・義務を持つ)人,者;法人
➍人称
➎[通例 a/the/one’s ~]身体,(人の)体
➏[or P~]位格
引用元:ジーニアス英和辞典 第5版|大修館書店
「person」は「人、人間」を表す名詞ですが、その語源は「俳優がつける仮面」です。
「仮面」から「仮面をつける人」、「人間」へと焦点が変化してきました。複数形は「persons」です。

へぇ~、元々は人間じゃなくて「仮面」という意味だったんだね!

そうだよ。色んな単語の語源を調べてみるのもすごくおもしろいよ!
「person」の例文
人、人間、…型の人(名詞/可算)
我々は人間として彼が好きだ。
・a night person
夜型人間
・All persons who have not yet registered should do so without delay.
未登録の方は至急登録してください。
・Five persons were killed in the accident.
5人の人がその事故で亡くなった。
身体(名詞/可算)
お金を持ち合わせていない。
・I got a nettle rash all over my person.
体一面に蕁麻疹が出た。
「people」の意味・語源・使い方
people
【原義:人々・平民】
名
➊[複数扱い]人々《◆(1)personsはあまり用いられず,peopleがふつう;日常語ではtwo persons より two people というのがふつう(2)《米略式》では呼びかけ(「皆さん,諸君」)も可》
➋[複数扱い]世間の人々,(自分以外の)人々《◆「世間の人々は皆」という意味では all people よりも every one,everybody の方が好まれる》
➌[単数扱い]国民,民族;(ある地域・時代の)住民
➍[複数扱い](特定の職業・分野・範疇に属する)人々
➎[one’s~;複数扱い]部下,使用人,(組織の)構成員
➏[the~;複数扱い](a)一般民衆,庶民,人民(b)《米》(裁判で)米国政府,州政府
➐[one’s~;複数扱い]臣民,(王・支配者などの)人民
➑[複数扱い]客,友だち
➒[one’s~;複数扱い](両親・祖父母などの)家族,身内,近い親類
➓[the~;複数扱い](裁判における)検察側
動
他《◆通例受身》
➊…に〔(特定の)人を〕住まわせる
➋<物語・想像の世界など>に〔(特定の)人を〕多く登場させる
引用元:ジーニアス英和辞典 第5版|大修館書店
「people」は、「人々」という意味で複数の人を表す際に使いますが、単語としての扱いは単数形となります。
複数形の「peoples」を使えるのは、「国民・民族」の意味を表すときのみです。
語源は「民衆、大衆、平民」です。

意味は「複数扱い」だけど、単語としては「単数扱い」になるから注意してね!
「people」の例文
人々、人間
カレーが好きな人もいれば、そうでない人もいる。
・This hall can hold 500 people.
このホールは500人収容できる。
国民・民族、ある集団に属する人々
日本人は勤勉な国民だ。
・the people of Tokyo
東京の住民
平民、臣下
人民の人民による人民のための政治
・the king and his people
国王とその臣民
「person」と「people」の使い分け
ここまで「人」を表す「person」(複数形は「persons」)、そして「人々」を表す「people」という単語を紹介しました。
「2人以上の人」を表したいときに通常「people」を使いますが、それでは「persons」や「peoples」を使うのはどのような時でしょうか。
以下で説明していきます。
間違いやすいポイントと使い分けのコツ
「person」と「people」の使い分けについては、以下の原則を覚えておきましょう。
「person」の基本は「1人・個人」
個人のイメージを際立たせたいときには、「persons」を使います。
法律関係の文章や古い文章などで見られる古くて固い言い回しなので、日常会話ではあまり使われることはない表現です。
- two persons of interest
- No more than 15 persons in the elevator at any one time.
2人の被疑者
≪注意書き≫このエレベーターには1度に15人以上乗れません。
「people」の基本は「集団」
民族・集団が2つ以上あることを表したいときは「peoples」を使います。
- the peoples of Japan
- the native peoples of America
日本の民族:アイヌや琉球の人々を分けて考えていることを示唆
アメリカの先住民族

どちらとも日常会話ではあまり使われなさそうだね!

その分TOEICや難関大学の試験で出題された場合は要注意だよ。
「person」「people」使い分けテスト
ここでは、「person」と「people」の使い方を理解できたかチェックしていきましょう。
以下の各文章の空欄・選択部分では、「person」「people」のどちらかが入ります。
ここまでの解説を踏まえて、是非チャレンジしてみてください!
※答えはこの記事の一番下にあります。
- Treat other( )very well.
- It costs 1,000 yen per( ).
- Two new missing( )cases are reported.
- The country began a process of reconciliation with indigenous( ).
- I attended the meeting in the( )of my brother.
他人を大切に扱いなさい。
1人につき1,000円かかります。
新たに2人の失踪者のケースが報告された。
その国は先住民族との和解のプロセスを開始した。
私は兄の代わりに会合に参加した。
「human」はperson・peopleと何が違うの?
human(人間/名詞)
動物・機械など他の生物との対比を焦点においた「人間」を意味します。
「person」や「people」の様に固有の人・人々を指して使うことは無いので、注意しましょう。
- Language is a human ability.
- a human disposition
言語は人間に特有の能力です。
人間味あふれる性質
まとめ
原義を知って、細かなニュアンスを読み取れるようになると英語がより楽しくなりますよ。
最後に、使い分けテストの解答を掲載しますので、答え合わせして理解を深めてくださいね!
- Treat other (people) very well.
- It costs 1,000 yen per (person).
- Two new missing (persons) cases are reported.
- The country began a process of reconciliation with indigenous (peoples).
- I attended the meeting in the (person) of my brother.
他人を大切に扱いなさい。
1人につき1,000円かかります。
新たに2人の失踪者のケースが報告された。
その国は先住民族との和解のプロセスを開始した。
私は兄の代わりに会合に参加した。
>>もう一度問題を見る
>>「person」の意味を確認する
>>「people」の意味を確認する
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