learnとstudyの違い
「learnとstudyの意味の違いは?」
「どちらを使えばいいかわからない!」
「実際に使う時に間違えないように、ちゃんと理解したい」

「learn」と「study」、どちらも「学ぶ」という意味を持つ単語ですよね。
このように同じ意味を持つ単語が複数あると、実際に文章にするときにどちらを使えばいいのか混乱してしまいます。

ネコくん

先生、僕は今英語を「learn」か「study」どっちをしているのかな?


イヌ先生

「learn」と「study」は間違えやすい単語だね!じゃあ、順番に説明していこうか!

当記事では「learn」と「study」の違いや使い分けについて、わかりやすく解説します。
また、記事の最後にはテストも用意しているので、ちゃんと理解できたか確認していただけます。
さらに、学ぶことに関するその他の単語についても違いを解説していますので、是非チェックしてください。

この記事を読めば、もう「learn」「study」の意味に悩んだり、使い間違えることはありませんよ!

「learn」の意味・語源・使い方

learnの意味

learn
【原義:習得する [派]→learned (形)、learning(名)】
他・動
➊[SVO]〈知識・技術などを〉(学習・経験・授業などを通じて)習得する、学ぶ、習い覚える; [SV to do] …するようになる、…できるようになる[SV (how) to do] …することを学ぶ、身につける、…の仕方を習う(類語比較 → study)
➋ [SVO/SV that 節 / SV wh 節]〈事〉を […ということを、…かを](聞いて)知る(discover)
➌ [SVO]…を覚える, 暗記する(memorize)
➍[SV (that) 節](経験を通して) (道理などが)…だとわかる、[自覚]するようになる; [SV to do] (経験を通して)徐々に…する[できる]ようになる
自・動
➊ [SV]「・・・について/人から]学ぶ[about/from]

引用元:ジーニアス英和辞典 第5版|大修館書店

「learn」の原義は「(知識を)身に付ける」となっており、「覚えた」「習得した」という結果も含んでいることが特徴です。
独学で何かを学ぶ場合にも使えますが、「(人)に身に付けさせてもらう=教わる」という意味で使うこともあります。

「learn」の例文

習得する、学ぶ、身に着ける(動詞)

・I have learned a lot from it.
いい勉強になりました。

・What did you learn in school today?
今日は学校で何を勉強してきたの?

(指導者から)習って身に付ける、仕方を習う(動詞)

・He learned from his friend to speak French.
彼は友人からフランス語の会話を習った。

・She is learning how to play the piano.
彼女はピアノを習っている。

耳にする、知る、気づく(動詞)

・It is learned that they attended the party.
彼らはそのパーティーに出席したことが知られている。

I happened to learn the details of the accident.
私は偶然、その事故の詳細を知った。

ネコくん

「learn」は誰かや何かから学んだり知ったりするニュアンスだにゃ!

2. 「study」の意味・語源・使い方

studyの意味

student
【原義:努力する,専念する.studentと同語源】

➊[専門分野の/…に関する]研究、学問、学業[in / on, of, into]
➋(主に自宅などで1人で行う)勉強、勉学、学習
➌[しばしば ~ies; 単数・複数扱い](大学で学ぶ) 科目、学科;[学問分野の名に用いて]…学、…研究
➍書斎、(家の中の)勉強[仕事]部屋
➎[one’s ~ies](主に大学での)学業
➏慎重な調査、詳細な検討
➐《正式》[a ~]〔…の〕典型例、典型的な物[人]〔in〕;研究[観察]に値するもの
➑《米》暗記[学習が]…な人
➒[美]習作、スケッチ
➓《米》[音]練習曲、エチュード

動・他
➊[SVO]〈学科・専攻分野など〉を(学校・大学で)(主に書物を通じて)勉強する、研究する、習う
➋[SVO]〈物・事〉を(詳しく)調べる, …を吟味する;〈物〉を注視する、じろじろ見る
➌〈物・事〉を(科学的方法を用いて)調査する、調べる;[SV wh節・句]…かどうかを調査する、調べる
➍〈俳優が〉〈せりふ〉を覚えようとする、練習する
➎〈他人の希望・利益など〉を考慮する

動・自
[SV]〔科目に関して/学校・大学で/指導者のもとで/試験・学位のために〕勉強する、研究する[about/at/underwith/for];[SV to do]…するために勉強[研究]する

引用元:ジーニアス英和辞典 第5版|大修館書店

「study」の原義は「努力する」です。
身に付けた結果も含んでいる「learn」とは違い、「study」は努力して勉強するという「過程」のみを指す言葉です。

何かを得るために努力する過程を表すので、「練習する」「注視する」「研究する」という意味にも派生していきます。

「study」の例文

勉強、学習(名詞/不可算)

・I spent two hours each day in study.
私は毎日2時間を勉強に費やした。

研究、学問、調査、検討(名詞/可算)

・He makes the study of literature.
彼は文学を研究している。

書斎、勉強部屋(名詞/可算)

・His study is so neat and tidy.
彼の書斎はきちんと整理されている。

習作、練習曲(名詞/可算)

勉強する、練習する(動詞)

・He studies medicine.
彼は医学を勉強(研究)している。

・I am studying a part for a play.
私は今、劇のセリフを覚えているところだ。

観察する、考慮する(動詞)

・We should have studied the matter.
我々はその問題をよく吟味するべきだった。

・Let’s study his achievement.
彼の偉業について調べてみよう。

ネコくん

じゃあ今僕は、「learn」と「study」の単語について「learn」しているところだね!


イヌ先生

そういうことだよ!二つの単語の意味や使い道をしっかり「learn」してね!

「learn」と「study」の使い分け

「learn」が「習得した結果」を暗示させるのに対し、「study」は「習得までの努力」を意味するだけで、身についたかどうかまではわからないことに注意しましょう。

また「learn」は「(人)から教わる」という意味にもなりえますが、「study」にはそのような用法ありません。
基本的には「独学」を意味します。

間違いやすいパターンと注意点

次の英文の意味の違いはわかりますか?

1.He studied English.
2.He learned English.

両方とも訳の上では「彼は英語を学んだ。」となりますが、1.の文は「彼が英語を勉強した。」という事実のみを指すのに対し、2.の文は「彼が英語を習得した。」という結果まで感じ取れるようになっていれば、ばっちりです。
 

「learn」「study」使い分けテスト

ここでは、「learn」と「study」の使い方を理解できたかチェックしていきましょう。
以下の各文章の空欄・選択部分では、「learn」「study」のどちらかが入ります。
ここまでの解説を踏まえて、是非チャレンジしてみてください!
※答えはこの記事の一番下にあります。

  1. My sister(  )Chinese at school, but she never did(  )it.
    妹は中国語を学校で勉強したが、全く身につかなかった。
  2. She(  )modesty from her mother.
    彼女は母親から謙虚さを学んだ。
  3. My grandmother(  )my face before she nodded.
    私の顔をじっと見てから、祖母はうなずいた。
  4. I(  )that we were getting a new teacher.
    新しい先生がくるらしいぞ。
  5. I will(  )you to tell a lie.
    うそをついたら懲らしめてやる。

>>すぐに答えを見る

「学ぶ」に関するその他の単語

acquire(獲得する、身に付ける/動詞)

「長期間努力して獲得する」という意味です。ほかの語と比べるとだいぶ固い語です。

・I acquire the ability to speak French.
フランス語を話す能力を獲得する。

・I acquire education.
教養を身に付ける。

train(教育する、自力で鍛える/動詞)

 「引きずっていく」という原義から「従わせる」「仕込む」という意味へと派生しました。名詞は、引きずって動く乗り物である「列車」です。

・He trained his child to respect his parents.
彼は子供を、両親を敬うように教え込んだ。

・I trained as to be a secretary.
秘書になるための教育を受けた。

master(支配する、身に付ける、精通する/動詞)

「偉い人」「支配者」が原義です。「その分野の知識を征服し、極めること」と覚えると理解がしやすくなるでしょう。もったいぶった言い回しになるので、「learn」を使うことが普通です。

・He mastered Spanish.
彼はスペイン語を極めた。

・The geisha girl mastered her business.
その芸者は一芸に達した。

work(努力して動く、働く、勉強する/動詞)

 「働く」「動く」「使う」「うまくいく」など様々な意味を持つ語ではありますが、原義は「徐々に努力をして、ある目的のために人や機械が意図に沿って動く」です。

・I have to work hard to get scholarship.
奨学金をもらうために一生懸命勉強する必要がある。

・All work and no play makes a Jack a dull boy.
≪諺≫よく学び、よく遊べ。

learn・studyの使い分けまとめ

「自分で勉強する」のか「他人から教わるのか」、また「勉強する行為」を指すのか「習得した結果」まで含むのか、類語と比較しながら例文でイメージを膨らませましょう。原義を知って、細かなニュアンスを読み取れるようになると英語がより楽しくなりますよ。最後に、使い分けテストの解答を掲載しますので、答え合わせして理解を深めてくださいね!

1.My sister studied Chinese at school, but she never did (learn) it.
妹は中国語を学校で勉強したが、全く身につかなかった。

2.She (learned) modesty from her mother.
彼女は母親から謙虚さを学んだ。

3.My grandmother (studied) my face before she nodded.
私の顔をじっと見てから、祖母はうなずいた。

4.I (learned) that we were getting a new teacher.
新しい先生がくるらしいぞ。

5.I will (learn) you to tell a lie.
うそをついたら懲らしめてやる。

>>もう一度問題を見る
>>「learn」の意味を確認する
>>「study」の意味を確認する

単語力アップにはこちらの記事もおすすめ

自分にぴったりな英語教材・勉強法を見つける

目的別
TOEIC
英検
英会話
ビジネス英語
旅行英会話
レベル別
英語初心者の方
TOEIC300点の方
TOEIC400点の方
TOEIC500点の方
TOEIC600点の方
技能別
リスニング
リーディング
スピーキング
発音
ライティング
語彙力
文法