「hourとtimeの意味の違いは?」
「どちらを使えばいいかわからない!」
「実際に使う時に間違えないように、ちゃんと理解したい」
「hour」と「time」、どちらも「時間」という意味を持つ単語ですよね。
このように同じ意味を持つ単語が複数あると、実際に文章にするときにどちらを使えばいいのか混乱してしまいます。

先生、英文で「時間」って書くときに「hour」か「time」どちらを使うか迷うんだ・・・

そうなのかい?それぞれの単語がどんな「時間」を表すのか理解すると迷わず使えるようになるよ!
当記事では「hour」と「time」の違いや使い分けについて、わかりやすく解説します。
また、記事の最後にはテストも用意しているので、ちゃんと理解できたか確認していただけます!
さらに、それぞれの単語の慣用句についても解説しているので、「hour」「time」それぞれについてさらに深く理解していただけるでしょう。
この記事を読めば、もう「hour」と「time」の意味に悩んだり、使い間違えることはありませんよ!
目次
1. 「hour」の意味・語源・使い方
hour
【原義:過ぎていくもの】
名
➊1時間、60分
➋[通例単数形で](授業・食事などの)時間;(授業の)時限
➌[~s](勤務・営業・面会などの)時間
➍《略式》[通例 ~s]長時間
➎[単数形で](特定の)時刻、時間[通例 ~s]( の)時間帯
➏[通例単数形で;しばしばone’s ~](重要な)時、おり、ころ;[the ~]現代、当代
➐[the ~]正時《分などの端数がつかない時刻》
➑1時間で行ける距離[行程]
➒《天》時《赤経の単位;1hour = 15度》
「hour」は1時間、つまり60分のことです。
言葉通り「1時間」のことを表すこともあれば、「授業時間」や「営業時間」など、始まりと終わりが明確な一定の期間を表すこともあります。
1-1. 「hour」の例文
1時間、60分(名詞/可算)
(30分)
・She will be back in a quarter of an hour.
(15分もすれば彼女は帰ってくるだろう。)
時刻、一定の時間・期間(名詞/可算)
(私は彼に時刻を尋ねた。)
・in the small hours
(夜中の1時から3時ごろ、真夜中)
授業時間・時限、営業時間(名詞/可算)
(1時限は50分です。)
・Let’s go to drink after hours.
(勤務時間後に、飲みに行こう。)
時・頃、現在・当代、死期(名詞/可算)
(人生で一番幸せな時だった。)
・the question of the hour
(当面の問題)
・His hour has come.
(彼女にとって重要な時が来た。)
1時間の距離・行程
(町はここから1時間の所にある。)

授業「school hour」や営業時間(business hour)は、「hour」だけで表現されることがあるから、前後の文脈から読み取る必要があるニャ!
2. 「time」の意味・語源・使い方
hour
【原義:(一定の長さに分けられた)時間. tide と同語源】
名
➊時、時間;歳月 ➋時刻 ➌…時 ➍a) …すべき時である ➍b) 適した時 ➎暇;必要な時間 ➏期間、間 ➐時代;時勢 ➑a) 一生 ➑b) 最盛期 ➒(特定の時) ➓…回,度 ⓫…倍 ⓬…な時間 ⓭a) …する時に
動・他
➊ふさわしい時を選ぶ ➋〈時間・速度〉を図る、〈レース走者など〉のタイムを計る
「time」は時間の経過や歳月など、始まりや終わりのない「時」が原義です。
「hour」が表すような特定の期間を表す場合もありますが、「(空間に対して)時」「時間の流れ」という漠然とした概念を指すことができます。
2-1.「time」の例文
時、時間の経過、歳月(名詞/不可算)
(時間と空間)
・Time is money.
(≪諺≫時は金なり。)
期間、間(名詞/不可算)
(彼女はずいぶん長くここに住んでいる。)
・I had to wait quite for some time.
(相当長く待たされた。)
暇、余裕(名詞/不可算)
(お時間はありますか?)
・I am not giving you any more time.
(時間切れです。もう待てません。)
時刻(名詞/不可算)
(今何時ですか?)※Do you have time?との違いに注意
・It is time for lunch.
(お昼の時間ですよ。)
適した時期、機会
(そろそろ君は休暇を取ってもいいころだ。)
・There is a time for everything.
(何事にもすべて潮時というものがある。)
…回、…度、…倍(名詞/可算)
(今回は辛い料理を試してみたい。)
・Four times five is twenty.
(5の4倍は20だ。)
一生、若いころ、時勢、死期(所有格を伴って)
(その名は彼の死後も残るであろう。)
・She was beautiful in her time.
(彼女は若いころは美人だった。)
・Victorian times
(ヴィクトリア時代)
(速度を)計る、時間を調整する、タイミングを合わせる(動詞)
(レースで僕のタイムを計ってくれませんか?)
・Time your steps to the drumbeat.
(ビートに合わせてステップを踏みなさい。)

「回」や「倍」は時間とは少し意味が離れているように感じるけど、「一定の時間」が1度~何度もあることを意味するから「time(s)」で表すんだよ。
3. 「hour」と「time」の使い分け
「hour」が「ある特定の期間」「1時間」というように、「始まりと終わりが明確な時」を表現するのに対し、「time」は始まりや終わりが決まっていない「時の流れ」、また「…倍」「…回」など広い意味で使うことが出来ます。
次の例文で詳しく確認しましょう。
3-1. 間違いやすいポイントと使い分けのコツ
次の例文の違いはわかりますか?
- It takes another hour to arrive at Tokyo.
- I have visited Tokyo three times.
まず1の文ですが、「hour」が表せるのは「1時間」という特定の時間なので、「東京までもう1時間かかります。」と訳せます。
一方、「time」は可算名詞として「…回」の意味も表せるので「私は東京に3度訪れたことがある。」と訳すことが出来ます。
まずは文章全体の意味を把握して、hourとtimeを適切に使えるようになりましょう。
4.「hour」「time」使い分けテスト
ここでは、「hour」と「time」の使い方を理解できたかチェックしていきましょう。
以下の各文章の空欄・選択部分では、「hour」「time」のどちらかが入ります。
ここまでの解説を踏まえて、是非チャレンジしてみてください!
※答えはこの記事の一番下にあります。
- Keep up with the( ).
(時代に考え方を合わせろ。) - The town is an( )drive from here.
(町はここから車で1時間の所にある。) - ( )hangs heavy on my hands.
(私は時間を持て余している。) - He is so to speak the man of the( ).
(彼はいわゆる時の人だ。) - Long( )no see!
(久しぶりだね!)
5. 「hour」「time」に関する慣用句
hour by hour
(終始、いつもずっと)
office hours
(業務時間、営業時間)
at the eleventh hour
(ぎりぎりで、間に合って)
hourly paid
(時間給制の)
on the hour
(正時に)
all in good time
(時が来れば、やがては)
at all time
(いつでも、しょっちゅう)
on time
(時間通りに、定時に)
another time
(またいつか、別の折に)
time out
(小休止、中断)
time line
(タイムライン、時間帯)
6. まとめ
原義を知って、細かなニュアンスを読み取れるようになると英語がより楽しくなりますよ。最後に、使い分けテストの解答を掲載しますので、答え合わせして理解を深めてくださいね!
- Keep up with the (times).
(時代に考え方を合わせろ。) - The town is an (hour) drive from here.
(町はここから車で1時間の所にある。) - (Time) hangs heavy on my hands.
(私は時間を持て余している。) - He is so to speak the man of the (hour).
(彼はいわゆる時の人だ。) - Long (time) no see!
(久しぶりだね!)
>>もう一度問題を見る
>>「hour」の意味を確認する
>>「time」の意味を確認する
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