TOEICの概要や特徴を徹底解説!目標スコア別の効果的な勉強方法について英語のプロが解説

TOEIC
多くの受験生やビジネスマンが受けているTOEIC。
良い大学に受かるため、キャリアアップのため、良いスコアを取りたいと思っている方は多いはず。

とはいえ、忙しい合間を縫って勉強する時間を作るのは難しいですよね。

そこで今回は、受験する前に知っておきたいTOEICの概要や、目標スコア別の効果的な勉強方法を詳しく解説していきます。

さらに、TOEICの活用方法や就職で有利なTOEICスコアについても解説します。
このページが、TOEICで高得点を取るための手助けとなれば幸いです。

TOEICについて

TOEICとは

TOEICは、1979年に開始された英語力を測る試験です。
リスニングとリーディング(L&R)、スピーキングとライティング(S&W)、初級者、高校生向けのTOEIC Bridgeがあり、多くの人が受験しているテストです。

受験者数は、TOEIC(L&R)が約248万人、TOEIC(S&W)が3万8000人、TOEIC Bridgeが18万4000人となっており、基本的にTOEICというとTOEIC(L&R)の事を指す場合が多いです。

TOEICのテストには、公開テストとIPテストと呼ばれるものがあり、公開テストが一般的なテストです。
これは年に10回行われ、2月と8月を除いて月に一回の割合で実施されており、受験回数に制限はありません(1、3、4、5、6、7、9、10、11、12月)。

これに対してIPテストは、学校や企業などの団体ごとに受験できるテストで、上記以外の日程で受験することができます。
一般的に、履歴書などにTOEICのスコアを記入する時は、どちらのテスト結果も有効なのですが、中にはIPテストのスコアを受け付けていない所もありますので、その点に注意が必要です。

また、IPテストは、公式認定証が発行されないため、資格として認定証の提示を求められる場合は、公開テストの方を受験しましょう。

TOEICリスニング・リーディング

TOEICのリスニングとリーディング(L&R)は、最も一般的なTOEICのテストです。
毎年多くの人が受験しており、試験を受験する際には、インターネット申し込みとコンビニ端末申し込みの二通りの方法があります。

IPテストの場合、申込期限、申し込み方法などが異なる場合がありますので、よく確認するようにしましょう。

テストでは、まずリスニングが45分間実施されます。
具体的な問題としては、写真についての問題、応答問題、会話問題、説明文問題の4つがあり、マークシート方式となっています。

リーディングは、リスニングの終了と同時に開始され、75分間行われます。
具体的な問題としては、短文穴埋め問題、長文穴埋め問題、読解問題の3つがあり、これもマークシート方式となっています。

試験時間は合計で2時間となっており、中には集中力が続かない人もいるでしょう。
そのような事もあり、TOEIC(L&R)の受験に慣れていない人は、時間を計測しながら模擬テストを行い、試験時間に慣れておくことをおすすめします。

TOEICスピーキング・ライティング

スピーキングとライティング(S&W)のテストは、2007年から実施されているテストです。
通常のTOEICでは知る事の出来ない会話力や作文能力を測定するためのテストです。

IPテストも実施されており、団体での受験も可能です。
しかし、こちらは、インターネットでの申し込みのみとなり、リスニングやリーディングとは異なるので注意が必要です。

また、スピーキングとライティングのテストは、試験会場に設置されたパソコンで試験を実施します。
受験者は、パソコンに音声を吹き込んだり、キーボードで文章の入力を行いテストをするという方式になっています。

筆記とは違い、パソコンを使用した形式なので、あらかじめこの形式に慣れておくことが大切です。
TOEICの公式ページで実際の試験の形式を確認する事ができますので、受験する人は、どのようなテストなのかチェックしておきましょう。

テストは、スピーキングが20分、ライティングが60分で、説明や指示を含めて合計約90分のテストとなっています。

TOEIC Bridge

通常のTOEICが難しくて点が取れない、という人に向けたテストです。
2001年から始まっており、英語初級者、中級者や、高校生向けの内容となっています。

TOEIC(L&R)と比べると試験時間が短く、テスト時間はTOEIC(L&R)の半分の1時間、問題数も半分の100問となっています。
試験を受けた人には、結果として通常のスコアと、分野ごとに英語力を分析したサブスコアによって、言葉の働き、聞く力、読む力、語彙、文法を1~3の数値で評価してくれます。

レベルとしては、TOEIC470点以下の人に向けたテストであり、試験時間が短いので受けやすくなっています。
リスニングとリーディングを合わせて180点までのテストで、150点以上を取る事の出来る人は、通常のTOEICの受験が推奨されています。

大学入試でTOEICのスコアを活用する場合は、Bridgeではなく通常のTOEICのスコアが必要なため、Bridgeで高得点を取る事の出来る人は、入試利用の側面から考えても、通常のTOEICの受験をおすすめします。

TOEICで英語を話せるようになるのか?

一般的なTOEIC試験は、リスニングとリーディング能力を測る試験であり、これで高得点を取れば英語が話せるようになるわけではありません。
相手の話す事を理解し、文章を読めるようになるだけでは、英語を話せるようになるわけではない、というのは、ある意味もっともな話です。

しかし、TOEICには、スピーキングとライティングのようなアウトプット力を測定するテストがあり、ここで高得点をあげれば、自然と英語を話せるようになるでしょう。
英語を話せるようになりたい人は、そちらの受験をおすすめします。

しかし、英語を話せるようになるためには、相手の話している英語を聞いたり、英語の書類などの意味を理解してから発言する必要があります。

また、TOEICリーディングで問われる文法や語彙といった部分も、英語を話すうえで必要になってくる要素です。

また、相手の話している英語を理解するためには、TOEICリスニングで高得点を取る必要があります。

このように考えた時、まずはTOEIC(L&R)で高得点を取って土台となる英語力を高めて、聞く力と英文を構成する力を身につけてから、英語を話すようにするといいのではないでしょうか。

そして、話すためにはTOEICスピーキングテストがありますので、そちらで話す訓練をすることをおすすめします。

TOEICスコアについて

TOEIC
TOEIC(L&R)のスコアは、990点満点で計測されます。
リスニングとリーディングがそれぞれ495点の配点で、5点刻みとなっています。

TOEIC(S&W)はスピーキング200点、ライティング200点の400点満点で、TOEIC Bridgeは180点満点なので、それぞれのテストで、目安となるスコアが異なる点に注意しましょう。

ここでは、TOEICのスコアがどれほどの英語力となるのか、目安を示すと共に、TOEIC受験者の平均点など、スコアについて役立つ情報をご紹介します。

TOEICスコア別の英語力

TOEICは、スコアが高ければ履歴書に書いて、自身の英語力をアピールすることができます。具体的に、どれくらいのスコアから履歴書に書けるかというと、就職先や大学によって異なりますが、だいたい600点以上がひとつの目安になります。

TOEICのスコアがどれほどの英語力を示しているかについては、TOEICが発表している以下のような基準があります。
自分のTOEICスコアと比較して、英語力を知る目安としてください。

TOEICスコア 評価
860点~ 英語で十分なコミュニケーションが出来る。ネイティブの領域には達していないが、語彙・文法・構文を正確に把握し、英語の話題についていける力を持っている。
730~855点 適切なコミュニケーションができる下地が出来ている。通常会話には完ぺきに対応でき、応答も可能。英語の正確さと流暢さに問題があるケースが多いが、意志疎通はできる。
470~725点 日常生活の範囲で英語を使う事ができる。仕事上も、限定された範囲でコミュニケーションができる。通常会話であれば要点を理解し、答える事ができる。基本的な英語力は身についており、たどたどしくても自分の意志を伝える事はできる。
220~465点 通常の会話で最低限のコミュニケーションができる。ゆっくり話してもらえば簡単な会話をする事ができる。基本的な英語力がいまだに不十分だが、相手が合わせてくれれば簡単な意思疎通はする事ができる。
~215点 コミュニケーションが出来るレベルではない。会話を部分的にしか理解できない。意思疎通をする上でも、困難が伴う。

※TOEIC公式サイトより引用

大体このような区分となっています。
TOEIC860点以上というと、受験生全体の数%しかいないため、相当難しいレベルであると言えます。

730~855点代には、約10%の人が所属しており、470~725点代には、約49%の人が当てはまる結果となっています。
220~465点代には、約37%の人が当てはまり、このあたりが大体の平均的なスコアとなっています。

実際のスコア分布を見てみると、おおよそ以下のようになっています。

TOEIC

※TOEICのスコア分布 2017年度のTOEIC公式データ中のIPテスト、公開テストのデータより算出

このように見てみると、TOEICで高得点を取っている人の割合は決して高くはなく、900点以上は2.2%しかいない事が分かります。
800点以上も合わせて8%しかいないため、800点取れれば、すごいスコアだと言えるでしょう。
600点代でも十分に履歴書でアピールできるスコアですので、頑張って勉強して高得点を目指しましょう。

TOEIC受験者の平均点

このように、TOEICテストで、高得点を取る事は難しいことが分かります。
では、実際の受験生の平均点は、どれくらいなのでしょうか。

TOEICが公式に出しているTOEICテストの平均点は、以下のようになっています。

リーディング リスニング 合計 過去の平均点
スコア 261 320 582 560~580

※TOEIC公式 2017年度公開テストのデータ

TOEICテストでは、毎回の平均点が560~580点ほどになることが多いです。
また、リスニングがリーディングよりも50点ほど高いことも特徴のひとつで、受験生全体が、リスニングの方を得意としている事が分かります。

また、この平均点は、TOEIC公開テストの点数なのですが、これがIPテストになると、平均点が467点になります(2017年度の数値)。
公開テストと比べると、100点近く平均点が低くなっており、これは毎年見受けられる傾向です。

この原因としては、IPテストが学校や団体で実施されるテストであり、あまり勉強しないで成り行きで受ける人が多いために点数が低いのではないか、と思われます。

このように見てみると、本当の平均点は、公開テストとIPテストを足して二で割った524.5点が正しい数値なのだと言う事もできます。
TOEICについてあまり詳しくない初心者の方は、まずは平均点を超える事を目指しましょう。

次に、スピーキングとライティング(S&W)テストの平均点を見てみましょう。
2017年度の平均点は、以下のようになっています。

スピーキング ライティング 合計
スコア 124.5 141.2 265.7

※TOEIC公式 2017年度公開テストのデータ

TOEIC(S&W)は400点満点なので、約70%以上のスコアを取れれば平均点を超えることができます。
また、このスコアは公開テストの数値ですが、S&Wも公開テストの方が点数が高く、IPテストの平均点は227.9点で、30点ほど点が低くなっています。

おおよその平均点をおさえて、自分のスコアがどれくらいなのか把握し、勉強に励みましょう。

高校生の平均点

次に、高校生のTOEICスコアの平均点を見ていきたいと思います。
最近では、大学入試にTOEICのスコアを活用する大学も増え、高校生のTOEIC受験が頻繁に行われており、2017年度は、約6万人の高校生がTOEICのテストを受験しています。

では、高校生は、TOEICにおいてどれくらいのスコアを取る事ができるのでしょうか。

以下の表は、高校生のTOEICテストの平均点になります。

リ―ディング リスニング 合計
スコア 211 294 505

※TOEIC公式 2017年度公開テストのデータ

高校生の平均点は、受験生全体の平均点である582点と比べると低くなっています。
しかし、リスニングは全体の受験者に見劣りしないくらい高いスコアを示しており、リーディングが低い数値となっていることが分かります。

また、IPテストの場合、高校生の平均点は412点となっており、公開テストの505点より100点近く低くなっている事が分かります。
高校生がTOEICを受験する場合、まずは平均点である500点を目指しましょう。

就職の際に履歴書に書けるスコアが600点以上となっていますので、大学に行く場合、いますぐに高得点を取る必要はありません。
しかし、TOEICで高得点を取っておくと、大学入試の時に有利になったり、英語試験が免除される場合もありますので、頑張ってハイスコアを目指しましょう。

次に、TOEIC(S&W)を見ていきましょう。
高校生でも、スピーキング・ライティングを受験している人はいます。
しかし、人数はそれほど多くはなく、公開テストとIPテストを合わせて4500人ほどとなっています。

スピーキング ライティング 合計
スコア 120.3 130.8 251.1

※TOEIC公式 2017年度公開テストのデータ

高校生のS&Wの平均点は約251点で、一般の受験生の平均点とそれほど変わらない高い数値を示しています。

L&Rでは、一般のテスト結果と高校生のテスト結果で大きな違いがありましたので、高校生はS&Wが得意なのか、もしくは、高校生の中でも英語レベルの高い受験生が多い、ということが分かります。

大学入試でS&Wのスコアを使う所もありますが、現状では通常の高校の授業では、スピーキングとライティングはあまり習わないので、S&Wの試験は高校生にとって難しい部分もあるのではないでしょうか。

最後に、TOEIC Bridgeの平均点を見ていきましょう。
TOEIC Bridgeは、英語初級者および高校生向けのテストであり、内容もTOEICより簡単になっています。実際のテストの平均点は、以下のようになっています。

リ―ディング リスニング 合計
スコア 62.3 65.8 128.1

※TOEIC公式データ 2017年度公開テストのデータ

TOEIC Bridgeは180点満点ですから、平均点の128点は約71%にあたります。

そしてこの平均点をTOEIC(L&R)のスコアに換算すると345点に該当します。
一般的な高校生のTOEICスコアの平均点が412点ですから、Bridgeは、英語初級者向けのテストであるといえるでしょう。

IPテストの平均点は117点となっており、公開テストよりも少し低めとなっています。

英語が得意ではないけれど、TOEICの試験の雰囲気を知りたい人や、まだ英語の基礎が身についていない人は、Bridgeの受験をおすすめします。

TOEICの勉強法

TOEIC
ここまでTOEICの平均点などを見てきて、TOEICで高得点を取るのは簡単ではないということが分かったのではないかと思います。
では、実際にTOEICで高得点を取るためにはどうすればいいのでしょうか。

ここでは、目標点数ごとに、TOEICで500点、700点、900点を取るための勉強法をご紹介します。
人によって、勉強法に合う・合わないはあるかと思いますが、ここでは筆者のおすすめする効果の高い勉強法をお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

TOEICで500点取るための勉強法

TOEICで500点というと、平均点以下のスコアであり、簡単だと思うかもしれません。
しかし、英語の基礎が身についていない高校生などにとっては、おろそかにすることの出来ないスコアです。

そもそも、TOEICで500点に届かない人は、英語の基礎が出来上がっていない状態です。
TOEIC公式の解説において、TOEICが500点に届かない人は、基礎的な英語力がついていない状態である、と解説されている事から、まずは英語の基礎を身につけていく必要がある事が分かります。

そのため、まずは基礎的な文法、構文、語彙といった要素を増やしていき、英語の土台作りを行いましょう。
リスニングも、聞き取る事が難しい部分もあると思いますので、音声と共に実際の文章を音読して、英語に慣れていきましょう。

音声では分からなかった言葉が、実際に文章に目を通す事で意味を把握する事ができますので、リスニング力の向上に役立ちます。

また、間違った所は必ずチェックして復習を行いましょう。
TOEICの点数の低い人は、間違った所の復習を疎かにしてしまいがちな人が多く、それが点数アップを妨げている場合が多くあります。
そのような点を考慮して、間違いを直して正しい英語を学んでいくことが、500点突破を目指すうえで重要なポイントです。

この他にも、英語への抵抗感をなくすために日頃から英文に触れ、英語に慣れておく作業も大切です。
初級者向けの問題集も発売されていますので、それをきちんと仕上げる事を目標に勉強を行いましょう。
背伸びをすることなく、基礎固めから始めてみましょう。

TOEICで700点取るための勉強法

TOEICで700点が取れると、受験生全体の上位18%に入ることができる計算になります。
TOEIC公式の解説では、700点レベルは、基本的な英語力が身につき、日常生活で英語を使う事ができるレベルである、とされています。

これを言い換えれば、700点を目指す人は基本的な英語力を習得した状態までレベルを上げておく必要があり、文法、構文、リスニングの基本は、全て押さえておく必要がある、ということが分かります。
実際の模試では、スピード感を持ってテストをこなしていく必要があり、TOEIC公式問題集などで、実際の問題に慣れておきましょう。

また、TOEICのリスニングでは、話題となる会話のパターンがある程度決まっているため、練習問題を大量にこなしていけば、ある程度会話を予測することができるようになります。
そのため、単純にTOEICのスコアを上げたいという人は、公式問題集などを使ってビジネスを中心としたリスニング力を鍛えましょう。

しかし、その方法もTOEIC英語専用の対策なので、様々な場面で使える力が身についているかというと、疑問が残ります。
なので、応用力の利くリスニング力を身につけたい人や、英語の学習自体に興味がある、といった方は、インターネットの動画を英語で聞いたり、NHKが提供しているNHK WORLD JAPANなどで英語の番組を視聴したりして、幅広い用途に使える英語力を身につけましょう。

そのようにして、英語の学習に自分から取り組んでいく姿勢が出来れば、自然と700点を突破することが出来るのではないか、と思います。

TOEICで900点取るための勉強法

TOEIC900点となると、かなりの上級者に分類されます。
受験生全体のうち、900点以上の人はわずか2.2%しかおらず、そのことからも900点を取る難しさが分かります。

このレベルを目指す人は、間違った箇所を徹底的に復習して、正答率を上げていくことが必要になります。

最低毎日30分英語を聞き、30分読むといった習慣を身につけ、英語が生活の一部になるように心がけましょう。
リスニングも、速度を変えて通常の1.5倍の速さで聞くと、普通の速度が簡単に聞こえるので、本番に強くなることができます。

また、英語への抵抗感をなくすためにも、英字新聞を読むこともおすすめです。
英字新聞はネイティブが読む文章であるだけに難しい単語や言い回しが使われており、読み通すことは困難です。

また、英字新聞はTOEICのレベルをはるかに超えているため、読みこなすことに意味があるのだろうかと思うかもしれません。
しかし、ある程度英字新聞を読む事に慣れてくると、TOEICのリーディング問題が非常に簡単に感じられます。

単語は簡単だし、素直な文章なので、スピード感を持って読みこなす事ができ、時間が余る余裕すら生まれます。
なにより、英字新聞を読んでいると、本場の英語を体験できるという楽しみがありますし、やる気のアップにもつながりやすいといった側面があります。

このように、英字新聞を読むことは、英語力のアップに最適。
TOEICで900点を目指すような高い英語力を持った方なら、英語に深く没入できるため、おすすめのトレーニング方法のひとつです。
興味のある人は英字新聞を読んで、英語力アップを目指しましょう。

TOEICの活用

TOEIC
では、TOEICで良い点数を取ると、どのような場面で利用できるのでしょうか。
日常的に、英語の文章を読みやすくなったり、外国の英語圏の人と話せるようになったり、と様々なメリットがあるのですが、ここでは、大学入試、企業への就職などに的を絞って、TOEICの有益な側面をご紹介します。

TOEICを入試に活用している大学

TOEICは、英語力を測るのに有効なテストのため、入試に活用している大学も多くあります。
また、文科省は、センター試験の代わりにTOEICの点数を利用するという制度を計画しており、TOEIC780点以上、英検準1級以上ならセンター試験の英語は満点扱い、という制度の導入も検討されています。

しかし、大部分の大学入試では、それほど高いTOEICスコアを要求する所は少なく、入試に必要なスコアは、おおよそ以下のようになっています。

TOEIC

※TOEIC公式サイトより算出 2016年のデータ

これは、一般入学試験にTOEICのスコアを利用している大学の必要スコアを集計し、グラフ化したものです。
このグラフから分かるように、大学入試に必要なTOEICのスコアは400~600点くらいである事が分かります。

具体的な大学を見てみると、以下のようになっています。
ここでは入試にTOEICを利用している様々な大学の中から有名な大学を選択的に選び出し、表にしました。

上記のグラフは一般入試のみですが、下記の表には一般入試の他に自己推薦入試など様々な入試を含めているため、必要となるTOEICスコアにも幅があります。

大学名 学部・学科 入試方式 TOEICスコア
青山学院大学 国際政治経済学部 一般入試 560
総合文化政策学部 一般入試 500
地球社会共生学部 一般入試 500
文学部英文学科 自己推薦入試 730
法学部 その他入試 590~730
東京芸術大学 音楽学部 その他入試 785
桜美林大学 ビジネスマネジメント学群アビエーションマネジメント学類 一般入試 450
学習院大学 国際社会科学部国際社会科学科 一般入試 英語試験免除(点数加算) L&R+S&W
650 700 840 910 1030 1300
中央大学 総合政策学部 英語外部検定試験利用入試 英語試験免除 550
文学部人文社会学科(英語文学文化専攻以外) 英語外部検定試験利用入試 英語試験免除 L&R+S&W 790
文学部人文社会学科(英語文学文化専攻) 英語外部検定試験利用入試 英語試験免除 L&R+S&W 940
法学部 その他入試 680
帝京大学 複数学部 一般入試 550
東海大学 工学部航空宇宙学科(航空操縦学専攻) 一般入試 450
東京理科大学 経営学部ビジネスエコノミクス学科 一般入試(グローバル方式) 550
明治大学 経営学部 一般選抜入試 英語試験免除 L&R 680
S&W 280
中京大学 全学部(国際英語学部を除く)全学科 一般入試 英語試験免除 L&R+S&W 790
関西学院大学 全学部全学科 一般入試 L&R+S&W 1095

※TOEIC公式サイトより引用 2016年度のデータ

このように見てみると、500点代が必要なスコアになっている大学が多くあることが分かります。

また、大学によっては、優れたスコアを獲得しておけば英語試験が免除になる所もあり、ぜひ利用したい所も多くあります。

試験前に必要なTOEICスコアを獲得し、試験当日に英語の心配をする必要がない、というのは、大きなアドバンテージになりますので、大学受験にTOEICを活用する事も考えてみましょう。

この他にもAO入試ではTOEICスコアを利用している所が多く、東京工芸大学、東京女子大学、明治大学、明治学院大学、早稲田大学、などのAO入試でTOEICスコアが利用されています。

AO入試を考えている方は、TOEICの受験も視野に入れておきましょう。

ここでは、有名大学の必要スコアのみを掲載しましたが、この他にも入試にTOEICスコアを活用している大学は多くありますので、気になる人は、入学を希望する大学の入学試験要綱や入試情報サイトを調べてみましょう。

TOEICを活用している企業

TOEICは、ビジネス英語に力を入れている事もあり、企業の採用時に参考にされるケースが多くあります。
TOEICの調査によると、採用時にTOEICのスコアを参考にしている企業は全体の70%に及び、TOEICでいい点数を取っておけば、採用時に有利になることが多くあります。

また、海外赴任時や昇進時にも、TOEICのスコアが参考にされることがあります。

ここでは、そのような場合、どれくらいのスコアを取っておけばいいのか、目安となる基準をご紹介します。

採用に活用

TOEICを主催する団体によると、TOEICを採用に活用している企業では、平均すると、新入社員に550点のスコアを期待している、とされています。

また、中途採用の場合は600~700点のスコアが採用の目安となっており、新入社員よりも、高いスコアが必要になる事が分かります。

しかし、このスコアも一般的な業務に携わる場合であり、企業の国際部門で働くためには、700~750点以上が必要とされるケースが一般的です。

実際に企業で採用されるために必要となるスコアを見てみると、有名企業ほど高いTOEICスコアを採用基準にしており、おおよその値は以下のようになっています。

採用時に必要なスコア 企業名
900~ 外資系エグゼクティブサーチファーム サムスン
850~ 楽天 コナミデジタルエンタテイメント 大阪ガス(国際会計) NTTコミュニケーションズ
750~ アマゾンウェブサービスジャパン 三菱自動車工業
730~ 武田薬品工業 日産自動車 ソフトバンク
700~ マツダ 三菱電機(営業) ファーストリテイリング NTT東日本 東京電力 旭化成
650~ オリックス 東芝機械 本田技術研究所
600~ 全日本空輸 三井物産
500~ 日立製作所 川崎重工業 パナソニック ANA
470~ 富士重工業

有名企業でも技術系の職種は、必要なTOEICスコアも低めな傾向にあり、国際部門など海外とのやりとりが必要な部門ほど、必要スコアも高くなっていることが分かります。

しかし、新入社員に期待されるスコアが550点ですので、ここに掲載した企業は、かなりレベルが高い企業であるといえるでしょう。
実際の採用では、TOEICスコア以外の要素も考慮されますので、TOEICのスコアが全てという訳ではないのですが、採用が行われる際のひとつの目安として参考にしてみてください。

海外赴任・昇進などに活用

この他にも、TOEICのスコアは海外赴任時、昇進時に利用される事があります。
海外赴任時に必要とされるスコアは、約700点がひとつの目安となっています。

具体例を挙げると、日本マクドナルドが海外赴任する場合の目安として、TOEICスコア800点を条件としており、富士通が海外出張を頻繁に行う技術者に対して860点というスコアを課しています。

これに対して、昇進時にTOEICスコアを目安にしている企業は全体の15.8%で、少ないという印象を受けるかもしれません。

しかし、昇進にTOEICスコアを参考にしている企業を見てみると、三菱電機、松下電器産業、シャープ、日立製作所、トヨタ自動車、スズキ、ヤマハ、伊藤忠商事、ブリジストン、三菱商事、ミズノ、といった有名企業の名前を挙げる事ができます。

このように、昇進にTOEICを利用している企業は少ないのですが、利用している企業は有名企業が多く、レベルの高い企業では、入社後も英語の勉強をする事が求められる傾向にある事が分かります。

実際に、昇進時に求められるTOEICスコアを見てみると、以下のような値になっています。

役職 スコア
役員 525
部長 580
課長 550
係長 545
主任 525

※TOEIC公式 上場企業における英語活用実態調査2013年

海外赴任条件に比べると求められるスコアは低めですが、最低ラインとしてこれだけの英語力が必要とされることが分かります。

入社時に600点をクリア出来ているならそれが一番ですが、できることなら、継続的にTOEICスコアを上げておき、昇進できる条件を整えたり、様々な分野で活躍できる可能性を高めておきましょう。

まとめ

このように、TOEICは様々な場所で利用されていることが分かります。
留学や国際部門への就職など、特別な理由がない限りは、高校生や就活生は600点を目標として勉強を行いましょう。

しかし、英語を学び続けていれば、それだけ可能性も広がります。
できることなら生涯を通じて、英語を学ぶ姿勢を保ち続けていきたいですね。

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