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「子供の成績が悪いのって、たいてい親のせいだよね。」
私の焦りが頂点に達したのは、息子の通う中学校の懇親会に参加した時。
他のお母さんが言ったのこの言葉に、私はとてもショックを受けました。
中学に入るまで、成績は平均くらいだった息子ですが、中学1年生から少しずつ成績が下がり、心配していました。
しかし、息子は部活(漫画研究部)が忙しそうで、成長期ということもあり、帰ってきても疲れて寝ていることが多く、あまりきちんと勉強について話をできず……。
そうこうしているうちに、中1も終わりの時期に。
息子の成績は、できるだけチェックするようにしていたのですが、学期末テストの結果を見て愕然としました。
テストの点数が急激に落ち、ほとんどの教科で10点代、20点代を取っていたのです。
学年全体の取得点数グラフを見ると、息子はビリから3番目だということがわかりました。
息子も、点数を気にしていたようで、元気がありませんでした。
「次から頑張るよ」と言っていましたが、その後も勉強時間が増えることはなかったです……。
どうしたものかと悩んでいた時、息子の学校の懇親会があると聞き、他のお子さんの話も聞けるかもしれないと思って参加することに。
しかし、それが間違いでした。
私の座っていた席の周りの人は、みなさんかなりハイレベルなお話をしており、私は全くついていけず、場違いという感じでした。
「どこの塾に行かれてますか?」という話から始まり、「塾はどこがいい」とか、「あそこの高校は行けても難関私立どまり」だとか・・・・・・。
みなさん、小学生や中学校の始めから塾に行かせており、お子さんの成績は良いようで、勉強ができない子を少し馬鹿にするような発言も目立ちました。
私は自分に話が振られないように、適当に相槌を打つのがやっとで、帰りも早めに、一人で学校を出ました。
帰り道、あの言葉がひっかかって、落ち込みました。
愛情はたっぷりかけて育ててきましたが、勉強に対する意識は低かったかもしれません。
こんな成績になってしまったのは、私のせいなのかな・・・・・・。
世間的に見て、私はダメな母親なんだ・・・・・・。
と思うと、悲しくなりました。
しかし、悲しい気持ちは次第に「あんなお母さんたちに、とやかく言われたくない」という気持ちに変わっていきました。
うちの子も今は勉強時間が足りていないだけで、やればできるはず。
これから息子が勉強できる環境づくりを私がしっかりしてあげれば、きっと成績は上がるに違いない!
そう思い、この時私は息子の「学習改革」を始めることを決意しました。
しかし、本当の試練はここから始まったのです。
2カ月塾に通わせてみたが、成績はむしろ落ちてしまった・・・!
さっそく、私は塾の情報を集め、口コミも調査して、良さそうなところをピックアップしました。
そして、進学校に多く合格者を出している、実績のある塾を選ぶことにしました。
息子に「塾に行ってみない?」というと、はじめは「絶対に嫌だ」と言っていましたが、このままの成績ではどこの高校にも行けそうにないということを真剣に話すと、息子も渋々ですが、「わかった」と言いました。
正直、我が家の家計ではかなり苦しかったですが、息子の将来のためだと思い、成績の悪かった英語・数学・理科の3教科を受講させることに。
それからは、部活が終わってから直接塾に行くようになり、勉強時間は以前に比べてかなり伸びたと思います。
しかし、安心できたのも束の間。
中2の初めのテストでは、全く点数が上がっておらず、むしろ数学に関しては、1桁の点数を取って帰ってきました。
普段怒らない私ですが、この時ばかりは感情のやり場がわからず、「あんたはこれまで何をやってきたの!」と厳しく息子を叱ってしまいました。
すると、息子も涙を流し始め、「俺だって一生懸命やってるのに!」「どうせ俺はクズ人間だよ!」と言って部屋に閉じこもりました。
それから、息子はほとんど私と会話をしなくなり、何か言っても無視。
塾も休みがちになりました。
塾が合わなかったのではないか?と思い、他の塾の体験授業にも無理やり参加させてみましたが、いまいち手ごたえを掴めませんでした。
息子との関係は悪くなる一方で、成績も上がる気配がなく、どうすればいいのかわからなくなってしまいました。
うまくいかなかったのは「塾」というもの自体が、息子に合っていなかったから
落ち込んでいた時、息子の小学校で一緒だった、数少ないママ友から連絡があり、久々にランチに行くことになりました。
楽しい話をたくさんしようと思って家を出たのですが、やはり息子の成績のことが頭をよぎり、自分から「息子さんは塾とか行ってるの?」と聞いてしまいました。
このママ友は、ご自身も塾講師の経験があり、お子さんは小学生のころから成績優秀だったので、当然塾に行っているんだろうと思っていましたが、意外にも「塾には行かせていないの」という回答でした。
このママ友がとても優しく話に耳を傾けてくれるので、私は一人で今まで抱え込んでいた悩みを全て打ち明けてしまいました。
すると、その方は「多分、『塾』っていうもの自体が、息子さんに合ってなかったんだと思うよ」とアドバイスをくれました。
また、「塾講師をしていた私が言うのもあれなんだけど、塾で伸びるタイプの子って実は一部だけなんだよね」と話をしてくれました。
このママ友によると、塾で伸びるタイプの子・塾で伸びないタイプの子には以下のような違いがあるんだとか。(これはどちらが良い・悪いというものではなく、あくまで塾に合うか?という話です)
《塾で伸びるタイプの特徴》
- 小学校から塾に行っていた
- 競争心・プライドが高い
- 集団の中にいるのが苦痛でない
- 強制された方が頑張れる子
《塾で伸びないタイプの特徴》
- マイペースな子
- 勉強のやり方がわからない子
- 集団の中にいるのが苦手な子
このように整理してみると、息子が「塾で伸びないタイプ」であることは明らかです。
性格はおっとりしていて、マイペース。
あまり、競争心は強くなく、人と比べるよりは、自分の好きなことや目標のための方が頑張れるタイプです。
塾で伸びないタイプの子が塾に行っても、
- レベルに合った勉強ができないため、嫌になってしまう
- 授業内容が理解できず、ほとんど頭に入らない
- 周りの子となじめず、塾に行くのが嫌になってしまう
というパターンが多いんだとか。
また、塾では学校と違う範囲の勉強ばかりになり、反対に点数が落ちるケースもあると聞きました。
息子もきっとそうだったんだと思います。
「うちの子も塾が嫌いなタイプなんだよね」とこのママ友が言うので、じゃあどうやって勉強しているのかと疑問に思い、詳しく話を聞いていると、「塾で伸びない子は、通信講座でびっくりするほど伸びることが多い」と言われました。
実際、お子さんも通信講座の教材で勉強しているそうです。
実は、それまで私は「通信講座なんて、効果があるわけない」とか「誇大広告だ」と思っていた方だったのでかなり意外でした・・・・・・。
しかし、さすが元塾講師というだけあって、このママ友のアドバイスは的確でした。
学習方法を通信講座に切り替えてみると、息子は自然に勉強するようになり、徐々に成績が上がっていきました。
本当に、このママ友がいなかったら、どうなっていたかと考えると、ちょっとこわいくらいです。
大切なのは、子供に合った勉強方法を探してあげることなんだと言われ、この時はじめて自分のさせていた勉強法が間違っていたことに気づきました。
以下では、私が実践した方法について、詳しく説明します。
成績を上げるためには「基礎固め」が重要だった!
①最重要ポイントは「基礎固め」からのステップアップ
ママ友に教えてもらった方法の中で1番大切なポイントは、「まずは基礎を徹底的にやる」ということです。
考えてみれば当たり前と言えば当たり前ですが、基礎ができていないのに、それ以上の勉強をやっても時間の無駄です。
勉強は積み重ねが重要で、応用問題を練習して、仮に解けるようになっても、基礎ができていない限り、少し問題が変わると解けなくなってしまいます。
反対に基礎さえできていれば、ほとんどの場合、それを組み合わせれば解けるので、応用はそれほど難しく感じません。
解いたことのないタイプの問題も、「これは前に覚えた内容を使えば解けるな」とわかるので、実力テストも安定して点が取れると教えてもらいました。
なので、ハイレベルな高校を目指す場合も、まずは教科書レベルの内容をしっかり身につけることが重要になります。
基礎固めにおすすめなのは、進研ゼミ中学講座
塾で伸びない子には、通信講座が向いているという話を聞いて、色々と教材を比較してみました。
中学生向けの代表的な通信講座には、進研ゼミとZ会、スマイルゼミがあります。
レベル | 学習形式 | 添削課題 | お試し教材 | 月額料金 | |
---|---|---|---|---|---|
進研ゼミ | 基礎学習~応用問題まで | テキスト or タブレット+テキストから選択 | あり | あり | 5,999円 |
Z会 | 応用問題が多い | タブレット or テキストから選択 | あり | あり | 10,880円 |
スマイルゼミ | 基礎学習~応用問題まで | 全てタブレット | なし | なし | 6,458円 |
※料金は中2、12カ月一括払いの場合
比較した結果、最終的に選んだのが、進研ゼミの中学講座の教材です。
はじめは無料教材を請求したのですが、漫画のような楽しい内容で、私が言わなくても勝手に読んで取り組んでいる姿を見て、これなら勉強してくれそうだと思って申し込みしました。
料金が1番安く、続けやすそうだと思ったのも大きな要因です。
塾に比べても料金が安く、2カ月以降なら、いつでも解約可能というところも気軽にスタートできた理由だと思います。
Z会は名前も有名ですし、周りでも使っている人が多かったので、気になりましたが、応用問題が多く、息子のレベルには合わなさそうだと感じたので、やめておくことに。
スマイルゼミは、価格もリーズナブルですし、タブレットだけで学べるところが魅力的でしたが、添削課題がないという点で、受講しても放置してしまうかも……と思いました。
無料のお試し教材もないので、いきなり契約するのはちょっとこわくて、断念しました。
また、基礎固めは、
- 塾や家庭教師の個別指導
- 教科書の復習
- 参考書
などでもできますが、教科書の内容をさらにわかりやすく、かみ砕いて学べる教材は少ないです。
また、塾や家庭教師もその場では理解できても、後から自分で復習するのが難しいというデメリットがあります。
そういった点で、進研ゼミ通信教材は非常に優れています。
教科書の内容をもっとわかりやすく、しかも楽しい雰囲気の教材で学べるので、子供も負担を感じることなく、スムーズに取り組むことができたようです。
また、教材はレベル別になっており、いつでも変更可能なので、基礎ができてきるようになったら、いつでもハイレベルなコースに切り替えられます。
息子の場合は、受講開始から半年でスタンダードのコースからハイレベルに変更しました。
もし、興味があれば、まずは無料体験教材でお子さんに合った内容か、チェックしてみることをおすすめします。
②無理をしない勉強時間の確保!(考える教科は朝・暗記は夜がおすすめ)
塾をやめてすぐは、やはり以前と同じように家では疲れて寝てばかりいました。
ですが、「塾はやめる代わりに通信教材は頑張ろうね」と約束していたので、いつやるか?を話合って、学校に行く前の朝に30分と、寝る前の15分にやろうと決めました。
ママ友によると、数学や国語など思考力が問われる教科は朝、英語や社会などの暗記は夜にやると効率がいいということだったので、それも実践するようにしました。
これは、脳科学の研究者も提唱している方法で、本人も効果を実感しているようでした。
ですが、大切なのは無理をしないで勉強時間を確保することです。
お子さんとじっくり話し合って、いつやるかを決めるのが1番いいと思います。
③勉強はリビングで
もう一つ、教えてもらった方法が、勉強はリビングで取り組ませるということ。
『世界一受けたい授業』の番組でも、東大生の66%がリビングで勉強していたというデータが紹介されていたそうですが、実践させてみて、本当によかったと感じています。
というのも、わからないところを親に聞くことができるため、簡単なところでつまずくのを防げるからです。
また、親子のコミュニケーションも自然にでき、子供が勉強の孤独感を感じにくい点も大きなメリットです。
実際、これを実践することで息子と話す機会が増えたように感じます。
私自身、勉強は得意な方ではないですが、進研ゼミの教材はかなりわかりやすい内容だったので、息子がわからないところも教えてあげることができました。
なぜ今まで続かなかった勉強が続けられたのか?・・・・納得しました。
これまで、勉強をやろうとしても続かなかった息子ですが、進研ゼミをやるようになってからは、コツコツ学習を継続できるようになりました。
なぜ、続いたのか?を分析した結果は以下の通りです。
- 簡単なところからステップアップするから、つまずかない
- 1回15分の短時間集中だから取り組みやすい
- キャラクターなど登場して、漫画の延長のように楽しく勉強できる
- タブレット+教材で勉強できる
- 努力賞(ポイントをためるとプレゼントがもらえる制度)があり、モチベーションをキープできる
特に、漫画研究部の息子にとって、イラストがたくさんあって楽しい雰囲気で勉強できる教材は、合っていたようです。
また、ポイントを貯めるとプレゼントがもらえるので、頑張って課題を提出して、文房具やカバンをゲットしていました。
追伸
この方法で、息子は中2の終わりには、偏差値68になり、最終的に偏差値73の第一希望校に入学することができました。
自分のことを「クズ人間だ」と言っていた息子も、今では自信を持てるようになり、高校も「めっちゃ楽しい!」と言ってイキイキ学校生活を楽しんでいます。
大切なことは、その子に合った勉強法を探してあげること。
そして、焦らずに基礎をじっくり身につけることです。
また、基礎固めをする方法は、子供に合ったものが1番だと思いますが、私のおすすめは、進研ゼミ中学講座です。
はじめは、誇大広告だと決めつけていた私ですが、実際にやってみて、「志望校合格率は97.8%」というデータにも納得できました。
月額5,600円~始められ、今は春の入会キャンペーンで1カ月のみの入会も可能なので、まずは無料教材を請求して、お子さんに合うかお試ししてみるといいと思います。
今回、実践した方法はあくまで私の息子に合った方法なので、合わないお子さんもいるかと思います。
ただ、同じように悩んでいるお母さんにとって少しでも力になればと思い、今回、我が家の勉強法をお伝えしました。
もし参考になれば、とても嬉しいです(o^―^o)♪♪
ありがとうございました。
この記事を書いた人:hiromama 現在高1の一人息子を持つママです。 ブログや文章が書くことが大好きなので、自分が発信することで、多くの人とつながりたいと思っています。 趣味は、子育て・節約・カフェ巡りです。 ためになる情報をわかりやすくお伝えできるように頑張ります! |
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