questionとproblemの違い
「questionとproblemの意味の違いは?」
「どちらを使えばいいかわからない!」
「実際に使う時に間違えないように、ちゃんと理解したい」

「question」と「problem」、どちらも「問題」という意味を持つ単語ですよね。
このように同じ意味を持つ単語が複数あると、実際に文章にするときにどちらを使えばいいのか混乱してしまいます。

ネコくん

先生、「question」と「problem」はどっちも「問題」っていう意味だけど、どう違うの?


イヌ先生

意味は同じでも、「どんな問題なのか」明確に違いがあるんだよ!


当記事では「question」と「problem」の違いや使い分けについて、わかりやすく解説します。
また、記事の最後にはテストも用意しているので、ちゃんと理解できたか確認していただけます!

さらに、「問題」の意味を持つその他の単語(issue ,matter、trouble、concern、subject)についても違いを解説していますので、是非チェックしてください。

この記事を読めば、もう「question」「problem」の意味に悩んだり、使い間違えることはありませんよ!

「question」の意味・語源・使い方

questionの意味

question
【原義:尋ねる、求める(quest)こと(ion).cf.request】

➊〔…に関する/人に対する〕質問,問い[about,on/for]《◆query より口語的》;(試験)問題,設問(⇔answer)
➋〔…の/…かという](解決すべき)問題, 論点:(軽い意味で)問題,事柄(issue)
➌〔…についての/…という〕疑問,疑い,疑義(doubt)
➍《文法》疑問文
動・他
➊[SVO]<人が><人>に〔…について〕質問する,問う〔about,on,as to〕;<証人など>を尋問する;[直接話法で]「…」と問う[質問する]
➋[SVO]…を疑う,…に疑義をさしはさむ,…に異議を唱える;…かどうかを[かを]疑う
引用元:ジーニアス英和辞典 第5版|大修館書店

「question」の語源は「探求する」という意味の「quest」です。
つまり、疑問に思ったことに対して答えを「追求する」というのが原義となっています。

「question」のカバーする範囲は幅広く、計算式などの「答えがはっきりしている問題」や「素朴な疑問」に使う場合もあれば、「困難や議論を引き起こす問題・論点」に使う場合もあります。
対義語は「answer」です。

ちなみに、裁判の「異議あり!」も「question!」が使えます。

ネコくん

「question」には、明確な答えがあることが多いのかな?


イヌ先生

そうだね!「answer」とセットで覚えておくと良いよ

「question」の例文

質問、問い(名詞/可算)

疑問、疑い(名詞/不可算)

・There is no question that he will come.
彼は必ず来る。=彼が来ることに疑いの余地がない。

・There is some question as to whether or not she will tell the truth.
彼女が真実を話すかに関してはまだ疑いの余地がある。

可能性(名詞/不可算)※否定の文言と用いられる。

・There is no question of escape.
絶対逃げられない。=逃げられる可能性がない。

・There is absolutely no question of his fail.
彼は絶対に成功する。=彼が失敗する可能性はない。

問題、論点、課題(名詞/可算)

・That is the question.
それが問題だ。

・The question is who is to put up the money.
問題は、誰が金を出すかということだ。

質問する、尋問する(動詞)

・The prosecutor questioned the witness.
検察官は証人を尋問した。

・We questioned the teacher why the school festival would be cancelled.
私たちはなぜ文化祭が中止になるのか、先生に問い詰めた。

異議を唱える(動詞)

・I question his sincerity.
彼の誠意を疑う。

・I question whether he said such a stupid thing.
彼がそんなに馬鹿げたことを言ったなんて疑わしい。

「problem」の意味・語源・使い方

problemの意味

problem
【原義:(討論のため)人前に投げられたもの → 難問. emblemと同語源】

➊〔…の/に関する/…という〕やっかいな問題, 課題, 難問[of/with/that節]
➋(健康・身体上の)問題;[複合語で]…問題,…疾患《◆遠回し表現として好まれる》
➌(数学の)問題;(論理的思考を用いる)問題,課題《◆一般のテスト問題はquestion,授業中などに行う小テストは《主に米》quiz》
➍《略式》〔…にとって/…に関する〕扱いにくい[やっかいな、困った]こと[人,事情]〔to/with〕

[限定]問題を引き起こす,問題のある
引用元:ジーニアス英和辞典 第5版|大修館書店

「problem」は、解決が要求される問題点を指します。
これは「前に(pro)おかれたもの(blem)」、いわば「排除するべき事」が語源だからです。

答えを「探求する」行為を表す「question」とは違い、「解決」=「solution」を目的とする点が異なります。

ネコくん

「problem」は解決すべき「問題」ってことだね

2-1.「problem」の例文

問題、難問(名詞/可算)

・a financial problem
財政問題

・He managed to solve the difficult problem.
彼は何とかその問題を解決した。

厄介な人・もの、悩みの種(名詞/可算)

・The boy is a problem.
その少年は問題児だ。

・That wouldn’t be a problem.
構いませんよ。

数学などのテスト問題、課題(名詞/可算)

・I did problems in subtraction.
引き算の問題をやる。

problem of impossible construction
作図不能問題

「question」と「problem」の使い分け

文法的な違いは「question」は動詞として使えますが、「problem」は使えないことです。

また、意味の違いは「question」は「答えを求める問題」全般を指すのに対し、一方の「problem」は「解決すべき問題=障害」を指すことです。

次の例文で違いを見てみましょう。

間違いやすいポイントと使い分けのコツ

授業に関することを学校の先生に質問するときは、次のどちらを使えばいいでしょうか。

A. I have a question.
B. I have a problem.

 
授業で扱うことは、基本的には答えがはっきりしているものが多いので、答えはAの「question」になります。

ちなみに、Bの「problem」の文章は、授業以外の私生活などに問題が発生した場合や人生相談をする場合等に適しています。

ネコくん

僕が先生に質問する時は、「I have a question.」になるんだね!


イヌ先生

そうだよ!何か相談したい時は「I have a problem.」と言ってね。

「question」「problem」使い分けテスト

 ここでは、「question」と「problem」の使い方を理解できたかチェックしていきましょう。

以下の各文章の空欄部分では、「question」か「problem」のどちらかが入ります。
ここまでの解説を踏まえて、是非チャレンジしてみてください!
※答えはこの記事の一番下にあります。

  1. a housing (   )
    住宅問題
  2. I can solve the (   ).
    私にはその問題を解決できる。
  3. To be or not to be; that is the (   ).
    生きるべきか死ぬべきかそれが問題だ。/『ハムレット』より
  4. No (   )!
    問題ないですよ!
  5. He is the person in(   ).
    彼がその当人です。

>>すぐに答えを見る

「問題」の意味を持つその他の単語解説

issue

「issue」は論争の対象になっている問題点、法律上の争点、社会的・国際的な問題など、「話し合われる必要がある問題」に使います。

・His statement raised an issue.
彼の発言が論争を引き起こした。

matter

「matter」は、具体的な事象というよりは抽象的で漠然とした「広い意味での問題や心配事」について使います。

・What’s the matter with you?
一体どうしたの?=相手を心配して、もしくはとがめて使う

trouble

「trouble」は「困難や障害」を指す点で「problem」とよく似ていますが、より個人的な問題や課題を表します。身体の不調や病気を指すこともあります。

・He’s always having trouble with his stomach.
彼はいつも胃腸の調子が悪い。

concern

「concern」は「懸念事項や関心のある問題」について使います。

・It’s none of my concern.
私の知ったことではありません。=関係・関心のないことです。

subject

「subject」は「研究や支配の対象としての問題」、または「課題や議題としての問題」について使います。

・The declining birth rate is the subject for discussion.
出生率の低下が議題だ。

close・shutの使い分けまとめ

原義を知って、筆者やその文章を発した人がどんなニュアンスを伝えたいのか読み取れるようになると英語がより楽しくなりますよ。

最後に、使い分けテストの回答を掲載しますので、答え合わせして理解を深めてくださいね!

  1. a housing (problem)
    住宅問題
    →解決すべき問題、政治的な事柄についてはproblemを使います。
  2. I can solve the (problem).
    私にはその問題を解決できる。
    →solveやsolutionとより相性がいいのはproblemです。
  3. To be or not to be; that is the (question).
    生きるべきか死ぬべきかそれが問題だ。/『ハムレット』より
    →シェイクスピアの有名な文句です。解決すべき問題というよりは、悩ましい問題というニュアンスです。
  4. No (problem)!
    問題ないですよ!
    →日本語でもよく使いますね。「Thank you.」と言われた時の返事としても使えます。
  5. He is the person in (question).
    彼がその当人です。
    →少し難しかったでしょうか。「in question」で「問題になっている」人やものを表すことができます。

>>もう一度問題を見る
>>「question」の意味を確認する
>>「problem」の意味を確認する

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