英検1級
「英検1級」と聞くと、超難問ぞろいの難試験というイメージが大きいですよね。

実際、受験したくても「英検1級なんて受かるわけない!」と思っている方がほとんどのようです。
とはいえ、様々な場面で持っておくと役に立つ、英検1級に合格したいと思いませんか?

そこで今回は、英検1級のレベルの目安や合格するための勉強法をご紹介していきます。
ご紹介している方法を実践し、毎日コツコツと勉強することが合格への一番の近道となります。

このページが、少しでもあなたの目標達成に役立てば幸いです。

英検1級について

英検1級は、合格率10%を切る事もあるほど難しい試験です。
英語に自信のある人でも、簡単には受かることは出来ないでしょう。

まして初めて受験する人は、まずは英検1級について知る事から始めなければいけません。
そこで、ここではまず初めに、英検1級に合格するためにおさえておきたい知識をご紹介します。

試験内容

英検1級の試験内容は、一次試験で筆記100分、リスニング約35分のテストがあり、それに合格すると二次試験の面接約10分があります。
筆記試験でリーディングとライティングのテストが行われ、それにリスニングが加わり、二次試験の面接はスピーキングのテストです。
このように、英検1級では、英語に必要な4技能全てが試されることになります。

特に、英検1級の場合は、そのうちどの技能も高いレベルを要求されており、要求される正答率も高いため、なかなか合格できない難しい試験となっています。

最近では、2016年に英検1級の試験内容の変更が行われ、ライティングの内容が変わりました。
具体的に言うと、ライティングは、自分の主張を理由と共にエッセイの形で記述するという形式に変わりました。

また、ライティングの採点に4つの項目が取り入れられ、内容、構成、語彙、文法が正しく書かれているかどうかが、採点基準になりました。
受験生は、この項目を意識しながら適切な英作文を行う必要があるため、難易度の高い試験となっています。

英検1級の全体の問題は、以下のような形式で出題されます。

筆記試験 (100分)

問題形式 問題数
大問1 空所補充問題 25
大問2 長文の空所補充問題 6
大問3 長文の選択問題 10
大問4 ライティング 1

リスニング (35分)

問題形式 問題数
大問1 会話についての選択問題 10
大問2 文章についての選択問題 10
大問3 Real-Life形式の選択問題 5
大問4 インタビューの選択問題 2

大問3のReal-Life形式とは、実際の生活で使われる英語を題材にした形式で、回答欄に問題の状況と質問、質問の答えとなる選択肢が書かれている問題です。

面接(約10分)

問題形式 内容
自由会話 試験官と簡単な会話を行う。
スピーチ 与えられた5つの話題から1つを選択し、その話題について意見を述べる。
(2分間)
Q&A スピーチの内容に関連した質疑応答。

一次試験で出題される問題は、範囲が幅広く、社会、芸術、文化、歴史、教育、科学、自然、環境、医療、テクノロジー、ビジネス、政治といった話題の問題が出題されます。
TOEICのようにビジネス重視の問題とは異なり、様々な分野の英語に対応できる力が必要とされる点が特徴です。

二次試験も、出題されるトピックが高度な内容となっており、自分の考えをしっかりとまとめ、論旨を明確にして答える必要があります。
問題の出題例としては、政治問題や時事問題、社会問題といったテーマが出題されます。

どれも難しい問題ばかりですので、日頃からニュースや新聞の内容に目を通して、そこで取り上げられている問題に対する意見を英語で述べられるように練習すると、本番の試験の良い対策になるのでおすすめです。

英検1級の合格率

英検1級の合格率は、かなり低いのが特徴です。
2015年の合格率はわずか12%であり、2010年からの合格率の推移を見てみると、10%に届かない年もあります。
2016年度以降は、合格率が発表されなくなってしまったのですが、いずれにしろ、かなり難易度が高い試験であると言えるでしょう。

英検1級

また、英語技能検定協会から、2015年度の一次試験と二次試験の合格率が公表されており、2015年の一次試験の合格率は18.1%でした。
また、その後の二次試験の合格率は66.2%となっています。

英検1級の二次試験の合格率は50~60%であると言われており、一次試験ほど厳しい合格率ではありません。
しかし、準1級の二次試験の合格率は87%、2級の二次試験の合格率は80%ほどですから、それらと比べると難しい試験となっています。

合格点

英語技能検定協会によると、英検1級の一次試験問題は、7割前後の正答率で合格できる、とされています。
過去問や模擬試験を解く時は、7割以上の正答率を取れれば本番でも合格できる可能性が高いと言えるでしょう。

また、これは英検の特徴なのですが、筆記において1問しかないライティングの配点が、一次試験全体の3分の1を占めており、大きな配点が与えられています。
リーディング、リスニング、ライティングでそれぞれ3分の1ずつの配点になっているため、各分野でまんべんなく高得点を取らなければ合格できないようになっています。
ライティングが1問だからといって疎かにせずに、きちんと問題演習をしておくことが、英検1級に合格するために必要な対策となっています。

また、1級は、二次試験も合格点が7割ほどとなっています。
評価される項目は、話している内容、語彙、文法、発音といったポイントを評価されます。
発音、文法の正誤性は、自分ではなかなか判断が難しいので、オンライン英会話や英会話スクールの講師などに正しい英語を教わるようにしましょう。

難易度

英検1級の難易度は、かなり高いと言われています。
英検1級に合格できると、「広く社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる」とされています。

英検1級に合格できると、難しい社会問題について英語圏の人と話をしたり、Japan Timesを読みこなしたり、といったことが出来るようになり、このレベルの英語力を持っていれば、世界が広がったような感覚を得ることが出来るでしょう。

ちなみに、英検の他にも、高い人気を持っている英語試験としてTOEICがありますが、英検1級とTOEICでは、どちらが難しいのでしょうか。

まず、TOEICは、ビジネス関係の問題が中心に出題されるのに対して、英検はビジネスに限らず、歴史、科学、テクノロジー、政治といった幅広い範囲の問題が出題されます。
一般的なTOEICは、リーディングとリスニングのみの試験となっており、スピーキングとライティングの試験であるTOEIC S&Wは、いまだ受験生が少ない試験となっています。

それに対して英検1級は、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能が試される試験です。
このため、英検1級の方が、幅広い英語力を必要とする実用的な試験であると言えるでしょう。

しかし、多くの技能が求められる分、難しい試験となっており、単純な問題の内容としても、出題される単語、長文の難易度共に、英検1級の方がかなり難しくなっています。

英検1級に合格するレベルは、TOEIC945点以上(990点満点)、TOEIC S&W 360点以上(400点満点)に対応しており、ほとんど満点に近いレベルが要求される難しい内容となっています。

開催日

英検1級の試験は、年に3回の日程で開催されます。第1回は6月に一次試験があり、それに合格すると7月に二次試験があります。
第2回は10月に一次試験があり二次試験が11月、第3回は1月に一次試験があり2月に二次試験があります。

一次試験 二次試験
第1回 6月 7月
第2回 10月 11月
第3回 1月 2月

2018年8月からは、毎月英検が受験できる英検CBT(Computer Based Test)が始まりましたが、これは2級、準2級、3級の試験しか受けられず、1級は対応していませんので注意しましょう。

また、英検1級は、二次試験も合格率の低い難しいテストです。
しかし、一次試験に合格した受験生は、次回以降の一次試験が一定期間免除されます。

一次試験免除期間は1年間あり、最大3回まで新たに二次試験に挑戦することが出来ます。
その間に、二次試験を重点的に勉強して合格をねらう事も可能なので、ぜひ有効的に利用したい制度です。

優遇措置

英検1級を持っていると、留学の際も自身の英語力の証明となります。
例えば、アメリカの大学に留学する際は、英検2Aの資格で少数の大学、準1級以上の資格で多くの大学へと留学することが出来るようになります。

英検2Aとは、2016年度から取り入れられた資格で、主に海外留学の際に必要となる英語力を定めた指標であり、英検2級に合格し、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの合計点で、一定以上のスコアを記録した人に与えられる資格です。

このように、英検で留学する際には、主に2Aおよび準1級が必要な資格となっており、英検1級を持っている人は、さらに狭き門である大学への留学も認められるようになります。
どのような大学に留学できるかは英検の公式ホームページを参考にしてみてください。

また、中学や高校の教員採用試験でも、英検1級を持っていると試験の一部免除などの優遇措置が受けられることがあります。
この他にも、英検1級で英語講師の求人に応募できたり、就職の際も役に立ったりします。

このように、実際的な側面での優遇措置が受けられる他に、英検1級を持っていると、海外での業務や英語圏のネイティブとの会話を行う能力があるとみなされ、仕事の幅が広がるだけでなく、能力も認められます。
英検1級は、取得が難しい試験であるだけに、所有していると様々なメリットがあります。

大学受験でも、英検1級を持っていると優遇措置が受けられます。多くの所では、準1級で十分優遇されるのですが、中には募集条件に1級の資格を求めている所もあります。

英検の資格で優遇される有名大学を紹介しますので、受験の際、英検1級を利用したい人は、参考にしてみてください。

大学名 学部・学科 必要な英検の資格 優遇措置
筑波大学 医学群医学類 1級 試験に加点
埼玉医科大学 医学科 1級 推薦の出願資格
東京藝術大学 一部学科 準1級 1級 センター試験満点扱い
一橋大学 一部学科 1級 推薦の出願資格
首都大学東京 一部学科 準1級 1級 AO入試の参考
青山学院大学 一部学科 準1級 1級 推薦の出願資格
学習院大学 政治学科 準1級 1級 推薦の出願資格
国際社会科学科 準1級 1級 AO入試の出願資格
順天堂大学 医学部医学科 準1級 1級 AO入試の出願資格
上智大学 英文科 準1級 1級 推薦の出願資格
国際関係法学科 準1級 1級 推薦の出願資格
英語学科 準1級 1級 推薦の出願資格
中央大学 一部学科 準1級 1級 AO入試の出願資格
法政大学 一部学科 準1級 1級 推薦の出願資格
一般入試の出願資格
武蔵野美術大学 一部学科 準1級 1級 推薦の出願資格
明治学院大学 一部学科 準1級 1級 AO入試の出願資格
明治大学 一部学科 準1級 1級 AO入試の出願資格
国際日本学科 準1級 1級 一般入試満点扱い
立教大学 一部学科 準1級 1級 推薦の出願資格
異文化コミュニケーション学科 準1級 1級 出願資格
早稲田大学 一部学科 準1級 1級 英語4技能テスト利用入試の出願資格
京都大学 薬科学科 準1級 1級 推薦の出願資格
一部学科 級数指定なし AO入試の出願資格
医学科 級数指定なし 推薦の出願資格
同志社大学 一部学科 準1級 1級 推薦の出願資格
立命館大学 一部学科 準1級 1級 AO入試の出願資格
一般入試満点扱い
大阪大学 一部学科 準1級 1級 AO入試の出願資格
推薦の出願資格
関西学院大学 一部学科 準1級 1級 AO入試の出願資格
一般入試英検活用入試の出願資格
九州大学 共創学科 準1級 1級 一般入試得点加算、試験免除
鹿児島大学 医学科 準1級 1級 推薦入試でセンター試験英語を満点扱い

*出願資格とは、応募する際に必要となる資格の事です。その資格を持っていないと、その入試に応募する事が出来ません。

英検1級の対策

ここからは、英検1級の問題対策について紹介します。
おすすめの学習法や参考書を紹介しますので、自分に合った物を取り入れ、勉強に役立ててください。

筆記

筆記試験は、リーディングとライティングの2つの項目に分かれます。
大問1は、単語、熟語の問題であり、大問2と3は長文読解、大問4がライティングとなっています。

大問1:単語・熟語の問題

まず、大問1は、単語と熟語をどれだけ覚えているかが合否の分かれ目となります。
ここで出てくる単語は、相当レベルの高い単語であり、単語を重点的に学習しないと合格点は取れないでしょう。
また、単語の学習は、大問2、3の長文読解をする時にも役立つので、ぜひ力を入れて勉強したいポイントです。

大問1は、25問中21問が単語の問題、4問は熟語の問題です。
問題の約80%が単語問題というのは、他の試験とは異なる英検独自の特徴であると言えるでしょう。
ここで良い得点を取るためには、12500~13500語の単語を覚えている必要があると言われています。

ネイティブが日常会話で使用している単語数は約3000語、英語の小説を読むのに必要な単語数は約9000語、ネイティブの大人が覚えている単語数が2万~3万5000語と言われていますので、英検1級で必要になる単語数も決して少なくはないハイレベルな物であると言えるでしょう。

しかし、英検1級受験者も、全ての単語の意味を答えられる人は稀であり、分からない単語は、意味を推測したり、消去法で答える人が多いのが現状です。
普段から単語の意味を推測する習慣を身につけ、単語問題で高得点を取れるように頑張りましょう。

ちなみに、TIMEやNewsweekなどの英字新聞を読むのに必要な単語数は、1万語前後であると言われています。
英語の小説を読むために必要な単語数が約9000語ですから、英検1級に合格できれば、英字新聞や英語の小説を読める力があることになります。

大問2・3:長文読解

次の長文読解は、制限時間内に素早く正確に英文を読みこなす力が求められます。
長文は、難しい所は文構造を把握するなど、時間をかけて精読し、簡単な所は素早く意味を把握する速読で読む事をおすすめします。
このように、読み方を使い分ける事で、効率よく長文を読む事が、英検1級合格のカギとなります。

また、効率よく問題を解くテクニックとしては、問題文を先に読んでおいてから文章を読むと、該当箇所を素早く見つけ精読しやすくなるのでおすすめです。
英検1級の長文は、長い文章が多く、問題と文章を行ったり来たりすると時間がかかりますので、時間短縮のためにも、問題を先読みしておくことをおすすめします。

また、英検1級では、長文にも難しい単語が出てきます。
分からない単語は、周囲から意味を推測して読んでいく事も出来ますが、単語の推測には時間がかかりますので、できれば、可能な限り単語力を上げておくことが理想です。
通勤・通学の空き時間や隙間時間を利用して、単語の学習をする習慣を身につけましょう。

英検1級の長文の問題傾向としては、新聞記事や、欧米の歴史・政治を扱った問題が多く出題されています。
このため、普段から欧米の英語の文章を読んでおけば、長文の文章対策に有効です。

このように考えた時、長文読解の問題対策や、単語力の向上を図るためにも、英字新聞の購読をおすすめします。

日本が発行している英字新聞には、The Daily YomiuriやThe Japan Timesなどがあります。
これらは、欧米の英字新聞より比較的簡単な英語で書かれていると言われており、英字新聞入門者に最適です。

より難しい英字新聞としては、TIMEやNewsweek等があり、語彙力や長文読解力をさらに向上させたい方は、こちらの方がおすすめです。

大問4:ライティング

そして、最後に出てくるのがライティングの問題です。
ここでは、難しい題材が出題される事が多く、政治関係について、社会問題について、などの問題が出題されます。
具体的にどのような問題が出るのか、事前に英検公式サイトなどで過去問を確認しておくことをおすすめします。

これらは、とても難しいトピックであり、よく考えなければ答えることが出来ないでしょう。実際の問題では、自身の答えの根拠となる3つの理由を考え出し、それを序論→理由→結論という形でまとめる必要があります。
序論と結論は、基本的には同じことですが、違う表現で答えることができると、同じ内容の繰り返しにならないので、評価も高くなるでしょう。

また、評価は、内容、構成、語彙、文法といった項目で行われるので、正確な内容の英文を正確な書き方で表現することが求められます。

とても難しい試験ですので、日頃から日記を英語で書く習慣をつけ、その中でニュースや時事問題について、自分はこのように思った、といった具合に、理由と共に意見を述べる練習をしておくと、良い対策になるのではないか、と思います。

しかし、正しい英語が書けているかは、自分では判断が難しい部分もありますので、英会話スクールの先生に添削してもらったり、オンライン添削サービスを利用するなどして、英作文能力を高めていきましょう。

筆記について全般的に言える事は、時間配分に注意することです。
過去問や模擬試験を解く時は、時間配分に注意して、必要な時間感覚を身につけましょう。問題集も、数多くこなすのではなく、ひとつを完ぺきにするようにしましょう。
そうして、間違った所を繰り返し解いて正しい解法を身につけていくことが、高得点を取るために必要な手法です。

リスニング

パート1からパート3は、基本的に普通のリスニングのテストです。
形式に差異はありますが、通常のリスニング対策でカバーできるでしょう。
ただし、解答までの時間が短いため、多くの過去問や問題集をこなして、問題形式に慣れておく事が大切です。

リスニング対策の手法としておすすめしたいのは、ひとつのリスニング音声を、細部が把握できるまで繰り返し聞くことです。
そうすることによって、英語把握力が磨かれますので、リスニングが苦手な人は試してみてください。

リスニングで特に気を付けたいのが、パート4です。
ここでは、約3分間英語の音声が流れた後に、その内容について質問されます。

ここではその質問に答えられるように、音声の合間にメモを取る必要があるのですが、全体の内容を要領よくメモするのはかなり難しくなっています。
ここは難関ですので、対策本で練習を重ねて、問題に慣れるようにしておきましょう。

リスニング対策としては、インターネットラジオで海外ニュースを聴くといった勉強法や、NHKニュースを副音声で見る、といった勉強法もおすすめ。
自分に合った手法や勉強法を取り入れて、自分に最適なリスニング対策を行いましょう。

面接

面接では、軽く日常会話をした後に、5つのトピックが書かれたカードが渡されます。
その中から1つのトピックを選び、1分間話す内容を考えてから2分間のスピーチを行います。
その後、約4分間、スピーチやトピックについての質疑応答が行われる、という形式になっています。

まず、2分間スピーチを行うのはなかなか大変な作業です。
英語ですらすらと話せるように、日頃から英会話講師や英語圏の人と話す習慣を身につけて、発話能力を鍛えましょう。
より多くの英会話がしたいのであれば、オンライン英会話が安くて手軽にできるのでおすすめです。

次に、実際に自分が話した内容が相手に伝わっているのか、正しい英語で話せているのかどうか、相手に協力してもらって確かめる事が大切です。
その際も、英語講師に聞いたり、オンライン英会話を利用する事で、正しい英語が話せるように添削してもらいましょう。

スピーチの構成は、意見→理由→具体例→結論となるように話せるとベストです。
1分間でこれらを整えるのは難しい作業ですが、日頃から練習して対応できるようにしておきましょう。

出題される問題は、政治問題、社会問題などのような内容が問われるようになっています。

日頃からスピーキングの練習として、時事問題や社会問題の内容について話す訓練をしておくと、本番の予行演習になるのでおすすめです。

合格者がすすめる勉強法

合格者が特に力を入れた勉強

英検1級に合格する人は、長文を読む事やリスニング対策をすることの他にも、様々な勉強をしています。
では、英検1級に合格するような人は、どのような所に重点を置いて勉強していたのでしょうか。

実際に英検1級に合格した方の体験談をもとに、具体的に力を入れた勉強方法を集計し、グラフ化してみると、以下のようになりました。

英検1級
(英検1級合格者の体験談より集計)

やはり、英検1級は単語力がないと良い得点を取る事が難しいため、単語の学習に力を入れている人が多いようです。
この他にも、難しいテーマが出題される英作文の対策を重点的に行っている人が多くいました。このあたりが、英検1級合格者の多くが特に力を入れて勉強した部分となっています。

後は、オンライン英会話でスピーキング力を身につけたり、隙間時間でリスニングの練習、英字新聞による長文演習、スピーチの音声チェックといった勉強で英語力を鍛える方法が用いられています。

この事からも、基本として英語の多読、リスニング、英会話といった勉強をこなしながら、英作文と単語の対策を重点的に行っていく方法が、英検1級合格への効果的な勉強法だと言えるでしょう。
自分の苦手分野を見極め、その対策をしながら、上記のグラフの重要項目を勉強していきましょう。

英検1級の過去問は?

過去問を解くことは、英検1級の問題形式に慣れる上でも、問題傾向を把握する上でも、有効な勉強になります。
本番は、筆記100分、リスニング約35分で行われます。
本番の間は集中力を持続できるように、普段から過去問や模擬試験で時間を計り、実際の試験形式で問題を解く習慣を身につけましょう。

英検の公式サイトには、過去3回分の過去問が掲載されているので、それで問題の形式と傾向を知る事ができます。(*7) しかし、公式サイトの過去問には、解答の解説がないため、解答の根拠が知りたい人は過去問対策の問題集を購入するようにしましょう。

勉強に必要な期間の目安は?

では、実際に英検1級の合格には、どれくらいの時間が必要なのでしょうか。
英検準1級に受かる実力を持っている方が、英検1級を目指す場合に、どれほどの時間がかかるのか、目安を算出してみました。

ここで使用する学習書としては、以下の物がおすすめです。

  • 英検1級 でる順パス単
  • DAILY30日間 英検1級集中ゼミ
  • 14日でできる! 英検1級 二次試験・面接 完全予想問題
  • 英検1級 過去6回全問題集

英検1級の受験生に最も人気のあるのが、これら4つの学習書です。これらを中心として、英検1級合格までにすべき事をまとめると、以下のようになります。

英検1級

これはあくまで一例ですが、上記のような日程で勉強すれば、受験まで効率よく学習していけるのではないか、と思います。では、それぞれの勉強をしっかりと行うためには、どれほどの時間が必要なのでしょうか。

以下にその目安を示しておきましたので、参考にしてみてください。

勉強時間 具体的な名称 学習時間の目安
参考書・問題集 DAILY30日間 英検1級集中ゼミ 20時間
単語帳 英検1級 でる順パス単 50時間
英作文 英文で日記をつける 毎日1回20分
(90日30時間~)
過去問 英検1級 過去6回全問題集(一次試験) 24時間
二次試験対策 14日でできる! 英検1級 二次試験・面接 完全予想問題 7時間
二次試験対策2 オンライン英会話 毎日30分
(30日15時間~)
過去問 英検1級 過去6回全問題集(二次試験) 3時間

一次試験対策に3ケ月、二次試験対策に1ケ月をかけたとして、上記を合計すれば合格までに必要な時間は、149時間という事になります。

一次試験対策は、3ケ月124時間という事になり、一月約41時間、一日1時間半ほどの勉強が必要になります。仕事が忙しい方も、なんとかこれだけの時間は捻出していただかないと、合格は難しいでしょう。

一次試験が終わった後の二次試験対策には、25時間必要となります。
一次試験が終わってから二次試験までは約1ケ月の時間がありますから、この間に時間を見つけて勉強すると効率的です。
しかし、英検1級の二次試験の合格率は、それまでの級と比べると格段に厳しくなっていますので、自信のない人は、一次試験の勉強と並行して対策を行っておくといいでしょう。

「英検1級 でる順パス単」は、1周するのに10時間かかるとして、それを3周はしたい所です。
覚えるのが苦手な人は5周しなければいけないかもしれません。
その場合、単純に計算すると単語だけで50時間ほどの時間がかかります。

しかし、周を増すごとに読むスピードは上がっていきますので、実際にはそれほど時間はかからないかもしれません。
ただ、英検1級は語彙力が重要な要素を占めていますから、しっかりと単語を覚えるまで、徹底的に勉強する事をおすすめします。

「DAILY30日間 英検1級集中ゼミ」は、一日30分で英検1級の解き方が学べる優れた一冊です。
人それぞれ自分に合った解き方があるかとは思いますが、ここでは多くの人におすすめできる解法テクニックが紹介されていますので、その詳細について一度目を通しておく事をおすすめします。
30日目の最終日には、模擬試験を受ける事が出来るので、自分の実力を把握する上でも役立ちます。

英作文日記は、日々ニュースで放送される時事問題や社会問題について、自分なりの意見を書く練習です。
普段からこのような問題に対して、意見とその理由を英文で書けるようになっておくと、本番の良い対策になります。
そのニュースを英語のラジオやNHKの副音声で聴けばリスニングの対策にもなりますし、日記を英語で書けると、それだけで英語力が上がった気がして、英語が楽しくなるでしょう。

もちろん、自身の書いた英文が正しいかどうか、英語講師やネイティブの人に添削してもらう必要がありますが、これを行うと、英作文能力の向上に効果的です。
きちんとした英作文演習を行いたい方は、「最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇」などの英作文の対策本を購入してもいいのですが、日記の英作文は、自発的に取り組めるという点においてやりがいのある作業ですので、実際にやってみて、良さそうだな、と思ったら勉強計画に取り入れてみてください。

一次試験の過去問は、英検1級の問題に慣れる上で、大変効果的な教材です。
「英検1級 過去6回全問題集(一次試験)」に収録されている6回分を時間を計りながら解いて、実際の試験に慣れておきましょう。
また、問題を解いたら復習にも多くの時間をかけると、自分の間違いを正すうえで効果的です。
しっかりと復習して、英検1級の問題に慣れておきましょう。

二次試験対策としては、「14日でできる! 英検1級 二次試験・面接 完全予想問題」があります。英語講師や親しい人に頼んで、実際の面接形式で練習を行い、面接対策をする事がおすすめです。

この他に、二次試験対策として有効なのが、オンライン英会話です。
ここでは、30分の英会話を一日一回で月に5000円ほどで受講する事が出来るので、英語のスピーキングの練習に最適です。
スクールによっては、英検1級対策コースを設けている所もありますので、話す練習としてオンライン英会話を行う事も、選択肢のひとつに入れておきましょう。

また、二次試験対策として過去問もやっておきたい所です。「英検1級 過去6回全問題集」に収められている過去問6回分を、上記で紹介した面接完全予想問題と並行して活用し、二次試験対策を行いましょう。

英検対策の権威として有名な旺文社は、英検準1級保持者が英検1級に合格するために必要な時間を約117時間としています。
しかし、英検1級は難易度が高く、合格率が10%を切る事もある難しい試験ですので、これだけ勉強すれば受かる、という確かな時間を示しにくいのが現状です。
ある所では、英検1級合格に必要な時間を400時間と設定していますし、有名な英語講師も英検1級に合格するのに必要な時間を300時間以上としています。

そのような事もあり、ここで示した149時間をかけて勉強しても、英検1級に確実に合格できるという訳ではありません。そもそも、英検1級を目指すような人は、日頃から英語の勉強を自発的に行っていたり、勉強が苦にならない、という方も多いのではないでしょうか。そのように考えた時、目安となる149時間を最短の勉強時間として設定し、その後は、自分の好きな分だけ自由に勉強していくと良いのではないでしょうか。
その中で、英語の勉強をしていると楽しい、というような境地に達した時、自然と英検1級に合格できるのではないかと思います。

英検1級のおすすめの参考書・問題集

ここでは、上記で紹介した英検1級対策におすすめの学習書について、実際の使用者の意見を交えながら紹介します。どの本を買うか悩んだ時、参考にしてみてください。

英検1級 でる順パス単

英検1級でる順パス単 (旺文社英検書)
旺文社
売り上げランキング: 904

実際の英検の試験に出た単語を分析し、単語を重要度順に並べた単語帳です。
英検1級は、単語力が重要な要素を占めていますが、この単語帳の2400語を覚えれば合格に必要な単語を身につけることができます。

DAILY30日間 英検1級集中ゼミ

1日30分の学習で英検1級対策ができる一冊です。
実際の試験の問題をどのように解けばいいのか、詳しい解説が載っているため、英検1級対策にうってつけの問題集です。

基礎編9日間で基本的な部分をおさえ、応用編の21日間で合格に必要な力を身につける、という構成になっています。
英検1級にどのように取り組めばいいのか、その対策を30日間で行う事ができるので、効率よく学べる頼りになる問題集です。

14日でできる! 英検1級 二次試験・面接 完全予想問題

英検1級の面接を受ける際に、どのように行動すればいいのか、丁寧に解説されている一冊です。

話す時に、どのような順序でどのような事を話せばいいのか、など、面接をする時に必要となるノウハウを解説し、本番演習を11回分行う事ができるので、大変便利な内容となっています。
当日の面接の流れを解説したDVDも付いてくるので、緊張する事なく本番に臨む事ができます。

英検1級 過去6回全問題集

2018年度版 英検1級 過去6回全問題集 (旺文社英検書)
旺文社
売り上げランキング: 5,876

英検1級の過去問を解くことができる問題集です。
2018年度版は、2017年の第2回、第1回、2016年度の第3回、第2回、第1回、2015年度の第3回の問題が収録されています。

英検の公式サイトには、過去3回分の過去問が掲載されていますが、解答には解説が載っていません。
問題の解答がなぜそうなるのか詳しい解説を知りたい人は、こちらの過去問問題集を参考にするといいでしょう。

リスニング、二次面接の音声は別売りのCDに収録されているので、そちらも合わせて購入する事をおすすめします。

ここで紹介した4つの学習書が、多くの英検受験者に人気のある本です。
また、実際に英検1級合格者が取り組んだ学習書を、取り組んだ人数ごとにグラフ化すると、以下のようになっています。

英検1級
(英検1級合格者の体験談より集計)

英検1級合格者が、勉強にこの本を使ったと解説している場合1ポイントを追加する、という形で集計した結果、このような形になりました。

このように見てみると、英検1級の合格者には、上記で紹介した学習書の使用者が多くいる事が分かります。
また、ここで紹介されている「PASS単熟語1級」は、「英検1級 でる順パス単」の古いバージョンの本ですから、実質的にパス単が最も多くの合格者に利用されている参考書になります。

上記の利用状況を参考にして参考書や学習書を使用し、英検1級合格に向けて勉強すれば、きっと良い結果を残す事が出来るでしょう。
良い本を見つけたら、それを徹底的に学習して、英語力の向上を目指しましょう。

まとめ

このように見てみると、英検1級が大変難しい試験であることが分かります。
しかし、くじけずに頑張って勉強すれば、きっと良い結果が残せるはずです。
ここで紹介した勉強法を取り入れ、学習書を徹底的にやり込めば、合格も夢ではありません。英検1級合格を目指して頑張って勉強に取り組みましょう!

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