英語耳とは

英語耳は2004年に松澤喜好氏によって出版された、英語の発音を鍛えるための教材です。
松澤喜好氏は「英語の発音ができなければ英語のリスニングはできるようにはならない」と主張し、リスニングと発音を徹底的に学べる教材を出版しました。

そのため、英語耳シリーズでは、ありとあらゆる方法で英語の発音を身に付けるノウハウが詰め込まれています。

また、松澤氏のイギリスやアメリカでの駐在経験の中で独自に身に付けた英語勉強法をまとめた一冊となっており、思わず納得してしまうような独自の理論を学ぶことができます。

英語耳の特徴

英語耳は、まず英語の発音をしっかりと聞き分けられるようにすることから始められます。”b”と”v”の違いや”but”と”bat”の違いなどは、日本人にとって発音の違いを聞き分けることが難しいですよね。

そのため、英語耳の最初のパートでは、まずは発音することの重要性について学ぶと共に、発音の基礎を徹底的に練習します。

この部分では、英語のルールから子音、母音についてなどを事細かに解説されており、聞き取りのポイントについて学ぶことができます。

そして、後半部分では、歌を使ったParrot’s Lawという学習法やペーパーバックの読書といった総合的な英語の学び方が紹介されています。

著者の経験から効果的な学習法が紹介されているので、ここで英語学習のコツをしっかりとつかむようにしましょう。

ここまでが英語耳が収録している内容になります。
この本で正しい英語の学び方を習得した後に、それを繰り返し行うようにすることで、ネイティブスピーカーと同じ状態を脳の中に作ることを目標としているのが英語耳の最大の特徴です。

そのため、英語耳自体で完全に英語を習得するというよりも、英語の学び方を学ぶ一冊というふうに考えておくといいでしょう。

英語耳を利用した人の評判・口コミレビュー!

英語耳を実際に利用した人からは以下の評判や口コミがあります。

良い評判・口コミレビュー

後半部分に掲載されている、著者の経験談がとても役に立ちます。全体的な内容も、多すぎず、少なすぎずとてもわかりやすくまとめられています。

英語耳での学習を始めてから、発音の違いがしっかりと聞き取れるようになりました。他の教材ではここまで徹底的に発音を学ぶことができないので、最初から英語耳を使って英語を学習するのが一番の近道だと思います。

舌の動かし方や口の開き方など、細かい説明が多く書かれていて、学校や他の教材では教えられない基本中の基本を学習することができます。英語耳を使ってから発音がよくなっているのを実感しています。

いろいろなリスニング教材でも英語力の伸びが感じなかった時に英語耳を使い始めました。何度も聞いていると英語の発音の細かな違いを聞き取ることができるようになりました。そのおかげでTOEICのリスニングパートのスコアアップにもつながりました。

今まで発音に関しては特別学習していませんでしたが、英語耳での勉強を始めてから、英語のニュースが聞き取れるようになりました。音がつながっていても何を言っているのかが理解できるようになったので、確実にリスニング力が上がったのを実感しています。

悪い評判・口コミレビュー

筆者のおすすめする英語学習法に納得いかない部分もあり、当たり前といえば当たり前の内容も多くありました。また、所どころ解説がわかりにくいところがあり、私にはあまり向いていませんでした。

内容自体はしっかりしていますが、100ページ以下と少なくなっています。この一冊で発音がマスターできると書いてはありますが、実際にはこの書籍の後にどう勉強を進めていくかが重要なので、読み合終えた後に発音ができるようになるわけではありません。

英語耳がおすすめできる人・できない人

英語耳は英語を話せるようになりたい、と思っている人におすすめの本です。
学校の授業では、英語の読み書きから教えられるため、最も肝心な実際の発音についてはしっかりと教えられることはありません。
そのような、学校教育では割愛してしまっている内容をしっかりと学びなおしたい、という人は英語耳で学ぶことができます。

そして、自分の英語を正しく直したい、と思っている人にとっても英語耳はおすすめです。TOEICで900点以上を獲得していても、実際にネイティブには理解してもらえない、何を言っているか聞き取れない、という人は多くいるはずです。
そういった人の多くは、発音の仕方を理解していないために、間違った音で発音してしまっていたり、英語のリズムができていなかったりすることがほとんどです。

そして、何が原因で伝わらないかを自分自身で明確にするにはとても難しいことです。
そんな時に英語耳を使って1から英語の発音について学びなおすことで、自分の英語の問題点を明確にすると共に、正しい発音に矯正することができます。
それと同時に、リスニング力も飛躍的に向上させることができます。

最後に、TOEICや大学受験でリスニングの成績が上がらないという人も、英語耳で発音への理解を深めることで、リスニングの成績を上げることができます。
単に英語に耳を慣らすだけでは一定の成績アップは望めますが、それでは本当に理解していることにはなりません。
ですので、最短でリスニング力を上げたいのであれば、英語耳で基礎から学びなおすようにしましょう。

一方で、主にリーディングやライティングを伸ばしたいという人には、英語耳は向きません。
英語耳は発音の理解に重点を置いているため、その他の力を伸ばしたい人は他の教材を活用したほうが良いでしょう。

英語耳のメリットとデメリット

英語耳のメリットは、発音への理解を徹底的に深められることにあります。
英語の発音への理解に重点を置いている教材はそこまで多くないので、その部分を学ぶことができるのが英語耳の一番のメリットです。

そして、英語耳で発音について理解すると共に、英語の学習を学んだ後は、英語耳シリーズを使って、実際に練習をすることができます。
そのシリーズはレベルやカテゴリーごとに細かく分かれているため、自分に合った学習方法を選ぶことができます。

これらの英語耳シリーズを活用することで、発音の理解から実際に習得するまでカバーし、ネイティブと不自由なく会話できるレベルまで英語力を伸ばすことができます。

一方で英語耳の最大のデメリットは、松澤氏の独自の英語理論には合う合わないの相性があるということです。
松澤氏は発音を理解することが英語習得の大きなポイントであると主張していますが、すべての人がその考えに賛成できるわけでないでしょう。

また、英語耳に掲載されている発音の解説が理解しにくい、他の教材と異なる、ということもあります。
著者の松澤氏は英語教育の専門家ではないため、その点が英語耳のデメリットとなっています。

著者の考えや考案する学習方法が自分に合うかどうかが、英語耳を活用するべきかどうかの重要な判断ポイントとなるので、その点をよく吟味してから学習するようにしましょう。

英語耳の学習方法

英語耳の最終的な目的は、ネイティブの英語を不自由なく聞き取れるようにすることです。
ここでは、その目標を達成するまでの学習法を紹介していきます。
まず、英語耳では英語の発音をしっかりとマスターする必要があります。

当たり前すぎて学んでこなかった人がほとんどだとは思いますが、まずは、子音と母音をしっかりと覚えることから始めましょう。
英語耳の前半部分には、子音と母音について細かく解説がされているので、そこをしっかりと読み込むことが英語耳による学習の最初のステップです。

23種類の子音や”有声子音”と”無声子音”、口の動かし方等、発音のルールを徹底的に学び、基礎を身に付けます。
このように発音に関する理解を深めることで、その後の発音練習やリスニング練習をより効率的に進めることができるようになります。

発音のもっとも基本的な部分を習得した後には、次のステップとして単語が文章で発音されたときにどのように変化するかについて学んできます。

日本人が英語を聞き取ることができない理由の1つが、音の変化を聞き取ることができないことにあります。

そのため、単語帳などで1つ1つの単語の発音を学んだところで、実際にネイティブが話す際には聞き取ることができないのです。

そのため、音の変化の仕方を学んだあとに、付属のCDを何度も聞くことで、音の変化をしっかりと聞き取れるように耳を鍛えます。

英語耳の解説と共に英語のルールを完全に習得するようにしましょう。
ここまでが、英語耳の前半部分の内容になります。

次は、英語のメロディーを理解する必要があります。
英語耳ではそのメロディーを習得するためには、歌を使った練習300回、短い会話を使った練習100回、少し長い題材による練習100回が必要だと著者は記しています。
そのため、まずはこれらの回数を目処に、何度も英語を聞くようにしましょう。

そして、著者の松澤氏は、カーペンターズの英語の曲を聞くことをすすめています。
カーペンターズの英語はとても聞き取りやすく、メロディーに乗せても比較的音がはっきりとしています。

ですので、まずはカーペンターズの曲で耳を慣らし、音の変化に慣れるといいでしょう。
上記のように、発音の基礎をしっかり学び、ネイティブの発音までしっかりと習得することが、英語耳を活用した効果的な活用法です

そして、英語がある程度聞き取ることができるようになれば、それを実際に発音できるように練習します。

それを繰り返し行うことで、英語が聞き取れるだけでなく、自分自身でもネイティブに理解される正しい発音で英語を話せるようになります。

英語耳のシリーズ

英語耳
英語耳からは多くのシリーズが出版されており、レベルごとに好きな教材を選んで学習路進めることができます。
最も有名な『英語耳』では、英語の学び方を知ることを目的としていますが、その他のシリーズ本は、実際にそれらの方法で、英語力を上げることを目的とした内容になっています。

どのシリーズ本も英語力を伸ばすという目的は同じですが、アプローチ方法がことなるので、自分に合った方法のものを選ぶといいでしょう。

アリスのジュニア英語耳

アリスのジュニア英語耳は小学生向けの教材で親子での学習にも使える教材です。
内容は付属のCDに収録されている「不思議の国のアリス」を歌って、英語に触れるというものです。

この本一冊で300語をマスターすることができ、発音もしっかりと身に付けることができます。
オールカラーの書籍なので、子供でも飽きずに基礎からしっかりと学ぶことができます。
また、英語の学習が初めてという人にも、英語学習の導入本としてはおすすめです。

語源耳

語源耳には[暮らし編]と[学問・仕事編]があり、高校生からTOEIC900点を目指している人までカバーした教材です。

語源耳は韓国で150万部ヒットを記録した話題の英語教材「ココヨン」に英語耳の著者、松澤氏が加筆したもので最強のコラボとして注目を集めました。

この本はイラストや写真を多く掲載することが出単語の語源を理解し、根本から英単語を記憶する仕組みになっています。

そのため、単語であってもその成り立ちから理解することができるので、通常の暗記法よりも定着がしやすくなります。

ネイティブの音声を収録したCDもセットになっているの、発音もしっかり覚えることができます。
全二巻あわせて必須の3000語超を覚えることができるので、大学入試、TOEIC等の長文&リスニング対策にも最適な教材です。

ベッキーde英語耳 [友だち編][仕事編]

ベッキーとは、You tubeで話題になったイギリス人アイドルのことで、英語耳とコラボして、この書籍を出版しています。

ベッキーde英語耳には、[友だち編][仕事編]の2つがあり、シーンによって英語を学ぶことができるのが特徴です。
そして、ベッキーde英語耳では、アメリカ英語ではなくイギリス英語ならではの独特な発音を学習することができます。

イギリス英語では発音しない音が多くあり、アメリカ英語とは大きく異なり、苦手としている人も多くいるでしょう。
そんなイギリス英語を集中して学びたい人にはとてもおすすめの一冊です。

ベッキーde英語耳は高校1年からTOEIC950レベルまで対応していますが、多くの学校や大学試験ではアメリカ英語を採用しています。
そのため、イギリス英語への強いこだわりがない限り、学生の使用はそこまでおすすめしません。

英語耳ボイトレ

リスニングや発音が苦手な中学1年生からTOEIC900点レベルまで対応している、発音術を学ぶための教材です。
ネイティブと同じ声や息の出し方から腹式呼吸の方法など、0から発音を学ぶことができます。

また、付属のCDで発声・発音・早口言葉を徹底的に練習することで、英語耳を手に入れることができます。
1日20分毎日練習できれば、一カ月で効果を感じることができるでしょう。
この一冊でしっかりと学習をすれば、英語のニュースや洋画も聞き取れるようになります。

英語耳ドリル

一年半で10万部を突破した人気シリーズの英語耳ドリルは、中学1年生からTOEIC750点レベルまで対応しており、歌で楽しくリスニング力を鍛えるようになっています。

付録CDには、練習曲としてシンディ・ローパー、ジャーニーなどの大ヒット曲を5曲収録しており、歌詞と共に発音記号を学ぶこともできます。
また、巻末には発音練習票も収録しているので、1つ1つ丁寧に学ぶことができます。
英語を楽しく学びたいという人にも最適の教材です。

そして、改訂版では歌詞の和訳もついているので、単語の意味もしっかりと学ぶことができます。歌詞では英語が意訳されることもあるので、どのように解釈されているのかを見比べてみるのもいいでしょう。

マーフィーの法則de英語耳

マーフィーの法則de英語耳は高校1年生からTOEIC990点レベルまで対応しており、本書の音読レッスンを通じてすぐに効果が得られることで定評がある教材です。

世界的ベストセラー「マーフィーの法則」とコラボをしたこの一冊は、多読効果があり、この一冊を終えるだけで、洋書10冊分の効果を得ることができます。
たった3か月で効果が得られると評判なので、毎日30分ずつ継続してみましょう。
その際は、英語耳で習得した英語の発音に気を付けながら音読をするのが、英語力向上のポイントです。

しっかりと学習した後には英語がゆっくりと聞こえ、ネイティブとの会話もスムーズにできるようになるはずです。

単語耳

英語耳を超える教材として注目を集めている単語耳です。
この単語耳には、レベルが1から4まであり、全4冊出版されています。
音を正しく理解すれば単語を忘れない、という著者の理論に基づき、徹底的に音読をすることで、単語を暗記する仕組みになっています。

一番難易度の高いレベル4をマスターすると全部で8000語を学習したことになり、TOEICや英字新聞に登場する英単語の97%をカバーしたことになります。
そのため、大学受験やTOEIC対策にもおすすめの教材です。
ぜひ、一冊ずつ確実にマスターし、英語耳を手に入れましょう。

英語口

英語口は、”初めの一歩編”、”超初級編”、”初級編1″、”初級編2″、”中級編1″、”中級編2″と分かれており、中学1年生レベルから対応しています。
音読を通じて英語を学ぶ英語口では、レベルによって英文法から英語の発音方法まで1つ1つ丁寧に説明しています。
そのため英語が嫌いな人も取り組みやすい内容となっています。

また、今まで英語の学習をしたことがない、という全くの初心者であっても、取り組みやすい一冊となっています。
一度英語学習で挫折がしたことがある人も、この本を一度試してみるといいでしょう。

英語脳

英語脳ではまず、学校の授業で教えられた英語の間違いを正すことから始まります。
そして、ネイティブに伝わる英語をしっかりと身に付けることを目的としているのが特徴です。

普段は自分の発音の間違いにも気づかないことが多いので、英語脳を活用し、徹底的に矯正をしましょう。

その後、音読を徹底的に繰り返すことで、すぐに英語が口からでるよう英語脳を作り上げます。

仕事や恋愛など日常の様々なシーンに対応しており、英語を話せるようになりたい人におすすめです。

レベルも中学生でもと取り組みやすくなっているので、初心者から中級者まで幅広くおすすめできる一冊です。

アプリ「英語耳ゲー」を併用するのがおすすめ

英語耳と一緒に活用したいのが英語耳ゲーというアプリです。
英語耳ゲーでは、発音の違いを徹底的に訓練することができるアプリです。
英語耳ゲーでは、“R”と“L”、“V”と“B”に対応したものがあります。
このアプリでは“light“と”right”、“play”と“pray”など、“R”と“L”、“V”と“B”が異なる単語だけが対になって出題されて、読み上げられたほうを選ぶというゲームになっています。

そして、全問正解すると次のレベルの進めるようになっており、発音の違いを完璧に聞き取れるようになるまで練習をすることができます。

さらに、読み上げられる音声は、一つの単語だけで10人分が収録されています。
そのため、同じ問題であっても飽きることなく何度でも取り組むことができます。
また、声の質によっても音の聞き取りやすさが異なるので、誰の声で読み上げられても完全に聞き取れるようになるのが理想です。

さらに、間違った問題に関しては後から総復習をすることができるので、どういった音の時に聞き取りにくいのか、など自分の弱点を把握することもできます。
間違った音は実際に音読を繰り返して練習をするのも効果的です。

単純なゲームだからこそ、基礎をしっかりと身に付けることができます。
英語耳シリーズである程度リスニング力に自信がついて来たら、自分の耳が発音の違いを聞き取れるようになったかの確認もかねて、この英語耳ゲーを利用してみるといいいでしょう。

フォニックスと英語耳はどっちがいいの?

フォニックスとは英語の学習方法の1つで、英語圏の幼児教育の際に用いられるものです。フォニックスを簡単に説明すると、文字と音を結び付けてルール化したもので、このフォニックスを学習することでも母音や子音、音の変化を学ぶことができます。

そのため、発音についての理解を深める、という意味では英語耳と同じであり、カバーしている内容もほぼ同じといってもいいでしょう。

フォニックスと英語耳のどちらで発音を学んでいくべきか迷ったら、それらを学ぶ教材で判断するのがいいでしょう。

英語耳では上記に紹介した英語耳シリーズを活用しつつ、発音を習得することができます。そのため、書籍での学習が中心となります。

一方でフォニックスは、Youtube動画、アプリを中心に発音を習得していきます。

そのため、書籍を使ってじっくりと勉強をしたい、という人には英語耳、堅苦しくなく動画で楽しく発音を学びたい、という人はフォニックスを選ぶといいでしょう。

また、フォニックスはスマートフォンがあれば場所を選ばず学習をすることができるので、その気軽さがメリットの1つでもあります。

英語耳は複数の書籍を購入しなければいけないので、手軽さの点でも両者には差があります。

そして最後に1番の違いは、フォニックスは子供向けに使われている英語学習法だということです。

そのため、Youtube動画、アプリなども子供向けに作られたものが主になります。


もちろん大人も活用することができますが、内容が幼稚、簡単すぎる、と感じることもあるでしょう。

一方で英語耳は小学生レベルのものから、大学生以上のレベルを対象としたものまで幅広く教材を用意しているので、選択肢が広がります。
そのため、学習者のレベルや年齢によって、使い分けるといいでしょう。

まとめ

英語耳はまずは発音を知ることで、聞き取れる耳を作るという画期的な理論を展開した人気書籍です。
この理論が気になる!という方なら、きっと読めば目から鱗の内容のはず。
発音やリスニング力を鍛えたいという人はぜひ活用してみてくださいね。

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