英語 接続詞
英語の接続詞は使い方がややこしく、苦手意識を持っている方も少なくないのではないでしょうか。
スマートに使いこなして英語のレベルをアップさせたいですよね。

このページでは、英語の接続詞の使い方についてまとめています。
接続詞の意味や例文の一覧をはじめ、接続詞をどのように使っていけば良いのかなど、考え方のコツも解説しています。

また、接続詞を学ぶ上でおススメの教材についても紹介していますので、接続詞を使いこなしたいという方は是非参考にしてみてくださいね!

接続詞について

接続詞とは

接続詞とは、文と文をつなぐ時に使用される言葉です。
例えば、and、or、butなどの言葉が接続詞であり、文章の構造を分かりやすくするために使われます。

he was very sad
(彼はとても悲しかった。)

he lost his wallet.
(彼は財布をなくしました。)

この2つの文章をひとつにして簡潔に言い表したい時に、接続詞が使われます。
例えば、上の2つの文章は、接続詞thatを使用して以下のように表す事ができます。

He was very sad that he lost his wallet.
(彼は財布をなくしたので、とても悲しかった。)

この文章の方が、言いたい事を要領よく伝える事ができており、2つの文章を使って言い表すよりも効率的です。これが、接続詞を使った文章です。

接続詞と前置詞の違い

接続詞と前置詞の区別はとても重要なポイントです。

前置詞には、in、on、with、before、afterなどがあり、beforeやafterなどは、前置詞としても接続詞としても使われるので、使い方が紛らわしい部分があります。
では、前置詞と接続詞は、どのような点が異なるのでしょうか。

まず、前置詞は後ろに名詞が来る事が基本です。
in the roomやon Mondayといった用法が前置詞の基本的な使い方です。

それに対して、接続詞は、後ろに主語+動詞がきます。
because I felt tired、after I come back home、といったように、接続詞の後には主語+動詞がきます。

この違いをよくおさえておきましょう。

  • 前置詞+名詞
  • 接続詞+(主語+動詞)
I studied English after lunch.
(昼食後、英語の勉強をしました。)

I studied English after I came back home.
(家に帰ってきてから、英語の勉強をしました。)

上の文章では、afterは前置詞として使われています。それに対して、下の文章では、afterは接続詞として使われています。

では、次のような文章はどうなるのでしょうか。

I like baseball and soccer.

この場合、接続詞の後には主語+動詞がくるという法則に反して、接続詞andがsoccerという名詞を伴っているように思われるかもしれません。
しかし、この文章は、本来I like baseball and (I like) soccerという2つの文章が省略された形であり、andの後ろにI likeという主語、動詞が省略されています。

このように、接続詞の後ろには主語+動詞がくるが、それが省略されて名詞を伴っているように見える事もある、と覚えておきましょう。

接続詞と接続副詞の違い

接続詞と紛らわしい物には、接続副詞という物もあります。
接続副詞には、howeverやstill、thereforeといった言葉があり、接続詞と接続副詞は、ひとつの文章に使うか、2つの文章に使うか、という点で大きく異なっています。

接続詞は、先ほどの文章にもあったように、ひとつの文章の中で使う事ができます。
それに対して、接続副詞は、ひとつの文章の中で使う事ができず、ふたつの文章をつなぐ時に使用されます。

I want to buy that car, but it is too expensive for me.
(あの車が欲しいけれど、私には値段が高すぎます。)

I want to buy that car. However, it is too expensive for me.
(私はあの車が欲しいです。しかし、私には値段が高すぎます。)

ここでは、上の文章はひとつの文章で出来ており、それが接続詞butでつながれています。
それに対して、下の文章は、ピリオド(.)で区切られた2つの文章で構成されており、接続副詞howeverでつながれています。

言っている事は同じですが、文章の形によって、接続詞を使うか、接続副詞を使うか、といった所に違いが出てきます。
接続詞と接続副詞は紛らわしいのですが、両者の違いを覚えて、きちんと使えるようにしましょう。

接続副詞一覧

接続副詞意味
howeverしかしながら
neverthelessそれにもかかわらず
stillまだ
thusしたがって
thereforeしたがって
accordinglyそれゆえに、したがって
consequentlyその結果、したがって
as a resultその結果
on the other hand一方では
meanwhileその間に、一方では
in contrastそれに対して、それに比べて

等位接続詞と従属接続詞

接続詞には2つの種類があり、それは等位接続詞と従属接続詞と呼ばれます。
等位接続詞は、対等な関係にある文章をつなぐ際に用いられ、従属接続詞は、意味の重要度に違いのある文章をつなぐ時に用いられます。

文章の意味の優先度にかたよりがある場合、その文章で最も言いたい節を主節、補足的に意味を付け加える節を従属節と呼びます。
従属接続詞は、これらをつなぐ際に用いられます。

簡単にまとめると、等位接続詞は、同じ関係にある文や語句を結びつける接続詞であり、従属接続詞は主節と従属節を結びつける接続詞です。

では、等位接続詞の用例を見てみましょう。

We went to Shibuya and Shinjuku.
(私たちは、新宿と渋谷に行きました。)

この文章では、shibuyaとshinjukuという同じ役割を持った語をつなぐために、等位接続詞であるandが使われています。
両者は、we went to Shibuyaとwe went to Shinjukuという2つの主節を結びつけた文章が省略された形である事が見抜けたでしょうか。

このように、この接続詞は両方とも同じ関係にある文章を結びつけているため、等位接続詞となります。

andの他にも、等位接続詞は存在していて、and for but or yet so norの7つが等位接続詞として知られています。
For And Nor But Or Yet Soの頭文字をとってFANBOYSという言葉にして覚える事が一般的です。

これ以外の接続詞は、全て従属接続詞となりますので、両者の違いをよく覚えておきましょう。

次に、従属接続詞の用例を見てみましょう。

I like sushi because it is healthy.
(私は寿司が好きです。なぜなら、とても健康的だからです。)

この文章で最も言いたい事は、私は寿司が好きです、という事であり、I like sushiが主節としての役割を持っています。
そして、becauseの後の部分のit is healthyがその理由を説明する部分であり、従属節となります。
主節と従属節を結びつけているので、becauseは従属接続詞となります。

等位接続詞の後には、節の他にも、語や句が続く事がありますが、従属接続詞には、必ず節が続くという事も両者の大きな違いです。
このポイントをしっかりと押さえて、間違わないように気をつけましょう。

また、等位接続詞を文頭に置いて表現する事もありますが、そのような用法は、英語の世界では敬遠されていますので、なるべく使わないように注意しましょう。

例えば、

I play soccer, but I don’t play baseball.
(私はサッカーをしますが、野球はしません。)

このような文章は、等位接続詞の使い方として正しい文章です。
しかし、次のような文章は好まれません。

I play soccer. But I don’t play baseball.

このように、butを文頭に持ってきて使用する表現は、英語の表現としてはよくありません。
これなどは細かい知識ではあるのですが、英語の用法を正確に学びたい方は、両者の違いをしっかりと押さえて、使わないように注意しましょう。

接続詞にカンマをつけるのはどのような場合か?

接続詞を使う時は、文章にカンマ(,)をつけたりつけなかったりする事があります。
では、どのような時にカンマをつけ、どのような時にカンマをつけないのでしょうか。

基本的には、以下のような規則にのっとって、カンマの有無が決まっています。

  • 主節+カンマ無し+従属節
  • 従属節+カンマ有り+主節
  • 3つ以上の語句を並列につなげる時は、カンマ有り

この3つが、接続詞を使う時のカンマの基本的なルールです。
まず、「主節+カンマ無し+従属節」の場合、カンマを用いずに以下のように表現できます。

I like baseball because it is fun.
(私は野球が好きです。なぜなら、野球は楽しいからです。)

それに対して、「従属節+カンマ有+主節」の場合は、カンマが必要になり、以下のように表現します。

Because it is fun, I like baseball.
(野球は楽しいから、私は好きです。)

両者の違いは間違えやすいのですが、文章が主節→従属節と自然に流れていく場合はカンマを必要とせず、従属節→主節と文章が変則的な形になったときにカンマを用いる、と覚えておくと理解しやすいのではないでしょうか。

次に、3つ以上の語句をつなげる場合です。

I study English, Mathematics, and Physics.
(私は英語、数学、物理を勉強しました。)

ここでは、最後のひとつに接続詞andを使い、それ以外はカンマで区切っていく、という方法で文章が記述されています。

この3つが、接続詞にカンマを使う時の基本的なルールです。
しかし、この他にもカンマを使う規則は存在していて、例えば、主節と主節をつなぐ等位接続詞を使う場合は、接続詞の前にカンマを用います。

I like eating cakes, and I like watching TV.
(私はケーキを食べる事が好きです。また、テレビを見る事も好きです。)

2つの主節をつなぐ等位接続詞andの前にカンマが置かれている事に注意しましょう。
しかし、この文章は、カンマを省略して表現する事もできます。

I like eating cakes and I like watching TV.

この文章のように、文章が短い場合やカンマを省略しても文意が明瞭な場合は、カンマが省略される事もあります。
加えて、この文章は、次のように表現する事もできます。

I like eating cakes and watching TV. 

ここでは、2つ目の主節のI likeが省略されています。

このように、文章が省略形となる場合も、カンマは省略されます。
ただし、ここで接続詞andを省略する事は出来ないので、その点に注意しましょう。

この他には、命令文~, or/and のような文章の時も、接続詞or/andの前にカンマが使われます。

Wake up early, or you will be late for school.
(早く起きなさい。さもないと、学校に遅れてしまうよ。)

Wake up early, and you will be in time for school.
(早く起きなさい。そうすれば、学校に間に合うよ。)

では、接続詞は、文章のどの範囲まで効果が及ぶのでしょうか。

基本的に、文頭にある接続詞は、カンマまでの内容にかかります。
カンマが無いような場合は、意味の切れ目までかかるので、その範囲をよく見極めるようにしましょう。

また、さきほど等位接続詞(and、butなど)は、文頭に用いない方が良いと説明しましたが、ifやwhenといった従属接続詞は、文頭にくる事もあります。

If it is true, I am glad.
(もしそれが本当なら、私はうれしい。)

If you have a cold you should stay in bed.
(風邪を引いているなら、ベッドで寝ていた方がいいですよ。)

文頭にある接続詞は、カンマの部分までかかるという規則の通り、上の文のifは、it is trueまでかかります。
また、下の文のif節にはカンマがありません。

しかし、ifは意味の切れ目であるyou have a coldまでかかる事になり、このような表現も可能です。

ただし、上の文のように、従属節の切れ目にはカンマをつける、という方が文法的には正しくなります。

If you have a cold, you should stay in bed.

こちらの方が、正しい表現になります。

ここで紹介された規則にのっとって、接続詞の文章にカンマがつけられるようになっています。

しかし、カンマをきちんと書くような規則は適用されないケースもあり、カンマを省略して表現する場合も多くあります。
そのような場合は、本来はここにカンマがあるのだけれど、この文章では省略されているのだな、と分かるようにしておくことがベストです。

多くの英文を読みこなして、カンマがあるのかないのか判断できるように経験を積みましょう。

接続詞で文の構造を明確化する

接続詞は、説明、言い換える、反対の事を述べる、など文章の構造を把握する上で重要な役割をもっています。
文章の要所にある接続詞の意味を正確に把握する事で、文章の意味を正確に捉え、論旨を明確にする事ができるようになります。

また、接続詞に注目すれば文章の構造を理解する事ができるので、接続詞の意味をとらえるだけで、文章のおおよその意味を把握する事ができる事が分かります。

例えば、文中に難しい単語が使われていて意味が分からないという場合も、接続詞から文章の意味を類推する事ができます。

では、難しい単語が使われている例として、次の文章はどのように訳す事ができるでしょうか。

His brother is a polite man, but he is a hoodlum.

この文章の場合、おそらくほとんどの方がhoodlumの意味が分からないのではないかと思います。
しかし、接続詞を丁寧に捉えながら訳すと「彼の兄は礼儀正しい人物ですが、しかし、彼はhoodlumです。」となります。

このように、接続詞butは、反対の事を述べる時に使用される接続詞ですから、文章全体から、hoodlumは、礼儀正しいという意味からかけ離れた言葉、おそらく反対語ではないか、と推測できます。
そして、その意味を類推して、礼儀正しくない人、悪い人、といった意味なのではないか、と考える事ができます。

実際のhoodlumの意味は、チンピラや不良といった意味ですから、周囲の文章と接続詞で、分からない単語の意味を推測する事ができる、という事になります。
これが、接続詞を勉強する上でおさえておきたいポイントであり、英文の意味を推測する上で効果的な方法です。

このように、接続詞は、文章の論旨を明快にする際に使用する事ができ、また、意味を推測する時にも有効活用する事ができる、と覚えておきましょう。

接続詞の種類

英語 接続詞
次に具体的な接続詞を見ていきましょう。
接続詞は意味ごとにグループ分けする事ができるので、ここではなるべく分かりやすく、例文を交えながら接続詞を紹介していきたいと思います。

文章をつなげるための接続詞

接続詞意味
and~と-
or~か-
nor~もまた-ない
that~ということ

文章をつなげる接続詞には、andやor、thatといった文章をくっつけるように使われる接続詞があります。

He plays soccer and baseball.
(彼はサッカーと野球をする。)

He studies hard and he sleeps well.
(彼はよく勉強し、よく眠ります。)

He doesn’t like sushi, nor do I.
(彼は、寿司が好きではないし、私もまた好きではない。)

否定文に同意する形でnorを使う時は、「nor+動詞/助動詞+主語」の形になります。

It is true that she won the lottery.
(彼女が宝くじに当選したのは本当です。)

反対を表す接続詞

接続詞意味
butしかし、けれど
though~だけれども
although~だけれども
howeverしかしながら
as~だけれども
notwithstanding~だけれど
Although I have a fever, I went to school.
(私は熱がありましたが、学校に行きました。)

althoughとthoughは、共に似たような言葉ですが、althoughは文頭で使われる事が多いのに対して、thoughは文中で使われる事が多くなっています。

butやhoweverの違いも分かりにくいのですが、butは口語的でhoweverは文語的です。
また、howeverは接続副詞ですので、2つの文章をつなぐ際に用いられます。

接続副詞の用法は1-4で説明していますので、気になる方はチェックしてみてください。

また、butは等位接続詞、thoughは従属接続詞であり、butは対比的に用いられるのに対して、thoughは情報を付け加えるニュアンスで使用されます。
同じ意味でも文章での使い方が異なりますので、その点に注意するようにしましょう。

この他にも、notwithstandingは、大学レベルの接続詞です。
覚えておいた方が良いに越したことはありませんが、大学受験ではほとんど出題されないので、注意しましょう。

時間を表す接続詞

接続詞意味
when~の時
while~の間
since~して以来
before~する前に
after~した後に
until~までずっと
till~までずっと
as~する間、~の時
onceいったん~すると
directly~するとすぐに
immediately~するとすぐに
whenever~する時はいつでも

untilとtillは、その動作がある地点までずっと続く継続を示しています。
それに対して、ある地点で完了していることを表すには、前置詞句by the timeを用います。

I studied hard until 11p.m.
(私は夜の11時まで熱心に勉強しました。)

I had finished my homework by the time my mother came to my room.
(母が部屋に入ってくるまでに、私は宿題を終えていました。)

上の文章は、11時まで勉強していた継続を表しています。
それに対して、下の文章は、母親が部屋に入ってくるまで宿題をしていたのではなく、その時点ですでに宿題が終わっていた完了を表しています。

また、tillとuntilにも違いがあります。tillはuntilよりカジュアルであり、口語でよく使われます。
それに対してuntilは、ビジネスや論文など、正式な文章で使用される言葉です。

両者の使い分けは難しい部分もありますが、正しい英語を使いたい方は、頑張って覚えるようにしましょう。

whenとasも同じように「~する時」という意味があり、違いが分かりにくい場合があります。
しかし、両者には微妙な違いがあり、whenはその瞬間の事を表しており、asは時間がある程度継続している状態を表します。

I was reading a book when the news was broadcasted yesterday.
(昨日そのニュースが放送された時、私は本を読んでいました。)

I was reading a book as the news was broadcasted yesterday.
(昨日そのニュースが放送されている間、私は本を読んでいました。)

上の文章では、ニュースが放送されたその時、という瞬間的なニュアンスを含んでいます。
それに対して、下の文章では、ニュースが放送されている間、本を読んでいた、という2つの状態の同時性が表れています。

上の文章では、片方の状態が完了しており、下の文章では、両方の動作が同時に起きている状態を示しています。
このように、whenとasの違いは、asの方が、同時性が強くなっている点が特徴です。

両者の区別は難しいのですが、正確な英語を使いたい方は、両者の違いをきちんと押さえるようにしましょう。

目的を表す接続詞

接続詞意味
so that~するために
in case~するといけないから
in order that~するために
lest~しないように

目的を表す接続詞で押さえておきたいのは、so thatです。
よく使われる表現ですので、正しく使えるようにしましょう。

I practice hard so that I can become a regular member.
(私は、チームのレギュラーになるために、一生懸命に練習した。)

これがso thatの基本的な用法です。
この他にso thatと紛らわしい表現として、so 形容詞/副詞 that SVという表現があります。
これは、「とても~なのでSVです」と訳し、以下のように使われます。

I practice so hard that I can become a regular member.
(私は、熱心に練習したので、チームのレギュラーになれた。)

両者の構造上の違いが分かったでしょうか。

上の文章の接続詞は目的を表し、下の文章の接続詞は結果を表しています。
そのため、日本語としての捉え方の因果関係が逆になっています。

ややこしいポイントなので、間違わないようにしっかりと覚えるようにしましょう。

理由・原因を表す接続詞

接続詞意味
becauseだから、~なので
sinceだから
now that今は~だから
for~だから
soだから
as~だから

because、since、asは、どれも同じ意味を持っていますが、使い方は異なります。

まず、becauseは相手が原因・理由を知らない時に使用し、sinceとasは相手が原因・理由を知っている時に使用します。
当たり前の事実を述べる場合も、sinceとasが使用されます。

例えば、as he is innocentという場合は「皆が彼の無実を知っているから」と訳します。
それに対して、because he is innocentという場合は「実は、彼は本当は無実なのだから」と聞き手の知らない情報を伝えるニュアンスで訳します。

Since I worked hard, I was tired.
(皆が知っているように、私は熱心に働いたから、疲れていました。)

I was tired because I worked hard.
(私が疲れたのは、熱心に働いていたからです。)

ここでも、sinceは皆が知っている情報を表し、becauseは知らない情報を表しています。
英語では、既知の情報を先に表し、新情報を後に記します。
そのため、sinceの節は前に来ていて、becauseの節は後ろに来ています。

また、sinceは、主節の状態・動作が始まる支点を指しています。
意味としては、理由を表す物と時間を表す物の2つがあります。
形としては、sinceを伴う節は、主節の前にくる表現が一般的です。

Since I am 20 years old, I can drink alcohol.
(私は20歳なので、お酒を飲む事ができます。)

asとsinceは同じような意味で使われますが、これらはどちらかというと固い表現であり、カジュアルな表現をしたい時はsoが使用されます。

先ほどsinceとbecauseの違いを説明しましたが、asも皆が知っている情報を表し、forは皆が知らない情報を表します。
この点は、sinceやbecauseと同じです。

しかし、asとforは固い表現であり、asは様々な意味を持っているため、用法が難しくなっています。
forとsoも使い方に違いがあります。

He can drive a car well, for he always commutes to work by car.
(彼はいつも車で通勤しているので、車の運転が得意です。)

He can drive a car well, so he always commutes to work by car.
(彼は車の運転が得意なので、いつも車で通勤しています。)

ここでは、forは理由を表し、soは結果を表して文を表現しており、因果関係が逆になります。
このような接続詞は、使い分けが難しいですが、正確な知識を身につけたい方は、しっかりと覚えて正しく使えるようにしましょう。

仮定・条件を表す接続詞

接続詞意味
ifもし~なら
orさもなければ
unlessもし~でなければ
providedもし~なら
providingもし~ならば
onceいったん~すると
onlyただし~、もし~でなければ
without~しなければ
in caseもし~の場合は
as long as~である限り
even ifたとえ~しても

ifは「もし~ならば」「~かどうか」といった2つの意味があります。
「~かどうか」という意味ではwhetherもありますが、whetherの方がカジュアルな使い方をします。

orは「また」「もしくは」という意味がありますが、「さもなければ」という意味もあります。
具体的には、以下のような形で使用されます。

You should study hard, or you will fail the exam.
(熱心に勉強しないと、試験に落ちてしまいますよ。)

比較を表す接続詞

接続詞意味
orまたは
nor~もまた-でない
while~の一方で
whereas~の一方で、~に反して
than~よりも
on the other handその一方で

比較を表す接続詞は、2つの文章を比べる時に使用されます。
具体的な例文を見て、それぞれの用法に慣れておきましょう。

Which sports do you like soccer or baseball?
(サッカーと野球どちらが好きですか)

norは、否定の形で「~もまた-ない」という意味を持ちます。
また、neither A nor Bで「AでもBでもない」という意味になります。

He can’t afford to buy the luxury car, nor can she.
(彼にはその高級車を買う余裕がないし、彼女もそうです。)

norの後に倒置が起こり、nor+動詞/助動詞+主語の語順になっている事に注意しましょう。

I play neither tennis nor baseball.
(私は、テニスも野球もしません。)

文章を言い換えるための接続詞

接続詞意味
in shortつまり、要するに、話をまとめると

文章を言い換える時に使われるのが、in shortです。
in shortには、「つまり」や前文を要約するといった意味があります。

He is always late for school. In short, he is lazy.
(彼は、いつも学校に遅刻してくる。つまり、怠け者なのだ。)

文章や論文の最後で、文全体をまとめる時に使用したり、別の表現を使用したい時に使う事の出来る言葉です。

話を切り替えるための接続詞

接続詞意味
by the wayところで
on the other handその一方で
whereas~であるが-、一方で、~に反して
while~の一方で
anywayつまり、ところで

話を切り替えるために使われるのがこれらの接続詞です。
どれも似た意味を持っていて、どのように使われるのか区別しにくいのですが、それぞれの特徴を例文ごとに見ていきましょう。

His opinion makes sense. Anyway, let’s take a break.
(彼の意見は理にかなっていますね。ところで、このあたりで休憩にしましょう。)

He likes music, while she likes movie.
(彼は音楽が好きです。その一方で、彼女は映画が好きです。)

この他にも、whileとwhereasも似たような意味を持っており、混同しやすくなっています。
しかし、whileは同時に起こる事を指しており、whereasは同時に起こらない反対の事を指していて、その点で異なる用法をする点に注意しましょう。

I eat breakfast while I listen to music.
(私は音楽を聴きながら、朝食を食べました。)

Many people say he is polite, whereas some people say he is liar.
(多くの人が彼を礼儀正しいと言いましたが、一方で彼は嘘つきだ、と言う人もいました。)

上の文章は、音楽を聴きながら朝食を食べたという同時に起こる事を接続詞whileでつなげています。
その一方で、下の文章は、同時に起こる出来事ではなく、対立した意見を接続詞whereasでつなげています。

これらの違いは、かなり難しい部分があります。
普通の方は、意味を把握するだけで充分なのですが、ネイティブの用法を知り、正しい英語の使い方を知りたい方は、それぞれの意味をおさえておきましょう。

その他の接続詞

接続詞意味
considering~を思えば
except~という以外には
like~のように
save~である以外には
where~の所へ
wherever~の所ならどこでも
whether~かどうか
yet~にもかかわらず-

ここでは、その他におさえておきたい接続詞を紹介しています。
意味をしっかりと把握して、正しく使えるようにしましょう。

It is snowing heavily, yet we have to go to school.
(雪が激しく降っています。それにもかかわらず、私達は学校に行かなくてはいけません。)

最後に大学受験で最低限おさえておきたい接続詞をまとめました。
上記の説明を全て覚える事が大変な方は、最低限これだけは覚えておきましょう。

接続詞意味
and~と
but~だけれど
or~か
nor~もまた-ない
soそれで
forなぜなら
that~ということ
whether~かどうか
if~かどうか、~ならば
when~の時
while~のあいだ
as~する時
before~する前に
after~した後に
since~から、~なので
until~まで
till~まで
because~なので
unless~でない限り
though~だけれど
although~だけれど

接続詞が苦手な方は、まず、この接続詞の用法を覚えましょう。
その後で、さきほど紹介した接続詞や細かい使い方まで覚える事ができると、ネイティブの使うような正しい英語力を身につける事ができます。

接続詞を学ぶためにおすすめのサイト、参考書

接続詞について学べるサイト

保存版!英語の接続詞28種類の使い方

個々の接続詞まで丁寧に紹介しているサイトです。
用法を細かく学ぶ事ができるので、接続詞の基本をしっかりと学びたい方におすすめです。

英語の接続詞一覧|42種類ある接続詞の簡単解説と使い方

重要な接続詞を例文と共に一覧表示しているサイトです。
接続詞ごとに重要度が割り振られているので、使用頻度の高い接続詞を優先的に学ぶ事ができます。

英語の接続詞一覧-Weblio辞書

インターネットの辞書サイトとして有名なWeblioが提供している接続詞一覧です。
中学校レベル、高校生レベル、大学生レベルまで、接続詞がレベル分けして表示されているので、自分の覚えるべき接続詞を優先的に分かりやすく学ぶ事ができます。

接続詞を選ぶと、そのまま辞書のページが表示されるので、基本情報をしっかりと押さえる事ができ、豊富な例文から、正しい用法を学ぶ事ができます。

接続詞について学べる参考書

総合英語Forest

総合英語Forest
高校のテスト、大学受験で必要になる英文法を分かりやすく解説した参考書です。
接続詞についても分かりやすく説明されており、接続詞の用法をしっかりと押さえておきたい方にも、おすすめできる一冊です。

Next Stage英文法・語法問題

Next Stage英文法・語法問題
英文法・語法の学習書として、人気のある一冊です。
英文法の問題が1474問収録されているので、数多くの問題をこなしたい方にうってつけな内容となっています。

センターレベルから早慶レベルまで対応しており、接続詞についても演習する事ができます。
英文法の基礎を学んだら取り組みたい問題集です。

頻出英文法・語法問題1000

頻出英文法・語法問題1000
大学受験において、レベルの高い英文法までしっかりと学びたい方におすすめできる一冊です。
内容が難しいので、高度な問題演習を行いたい方にうってつけであり、これ一冊で東大・京大レベルの文法まで対応しています。
接続詞の問題も収録されていますので、難易度の高い接続詞の使い方を演習したい方におすすめです。

まとめ

このように、接続詞には様々な種類や用法があります。

一度に細かい所まで全てを覚えようとすると大変なので、まずは基本から少しずつ覚えていくようにしましょう。
接続詞が正しく使えれば、文章を類推したり、論旨が明確になるなど、メリットはたくさんあります。

ここでは、詳しく学びたい方のために細かい部分まで接続詞のニュアンスを解説しましたので、興味のある方は、これらを使いこなして、正しい英語表現力を身につけましょう!

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