自分の目標によって必要な勉強時間は変わる

目指すところは人によって様々ですし、それによって必要な勉強時間も変わってきます。基本の基本だけで満足なら、それほど長い時間を費やす必要はありませんし、より高いレベルを目指すなら、それなりの苦労をしなければいけません。
まずは自分の目標を明確にして、必要な勉強時間を確保できるよう学習の計画を立てましょう。

英語学習 時間

英語をマスターするには、中・高の勉強では足りない?

日本人は、中学・高校の六年間、英語を勉強しますが、英語をすらすら使いこなせるようになる人はほとんどいません。

他のアジアの国々と日本の英語レベルを比較してみても、その差は歴然です。
この六年間というのは、我々日本人にとって英語を習得するのには短すぎるのでしょうか?

中学・高校の6年間の勉強時間は、通算1500時間。
時間だけで見ると、とても長いように思えますが、日本人が英語を実用レベルまで話せるようになるには、最低でも3000~5000時間必要と言われています。
そう考えるとこの1500時間というのは、この目標時間には到底足りないというのがわかります。
今ではほとんどの学生が大学に進学し、英語の勉強を続けることになりますが、それでも約2400時間と、3000時間にも及びません。

日常会話レベルの英語を目指すなら…

学生時代に費やす勉強時間でも、とても長く感じる人がほとんどでしょうが、日常生活に困らないレベルの英語を身に付けるとなると、もう2500時間ほどの勉強が必要になってきます。
とはいえ、学生時代と違い、社会人になれば勉強時間を確保するのはとても難しいことです。
毎日2時間確保できたとしても、三年半ほどかかります。
時間だけでなく、毎日勉強を続けるのは、相当な集中力が必要になります。

最低限のレベルなら大体380時間で十分

全ての人が実用レベルの英語を必要としているわけではないでしょう。
とりあえず旅行などした時に最低限のコミュニケーションが取れればそれでいいと考える初級者の人は、約380時間で事足ります。
中学校での英語の学習時間が約300時間といわれているので、これだけこなせば、基本的な読み書きは大丈夫でしょう。

TOEIC100点アップさせるにはどれくらい勉強時間が必要?

TOEICで100点スコアを伸ばしたいとなると、約300時間の勉強が必要だと言われています。
大体中学三年間の勉強時間を確保しないといけないので、非常に長い道のりです。

留学したらどれくらいの時間勉強したことになる?

基本的な英語だけでなく、よりレベルの高い英語習得を目指して、英語圏の国へ海外留学する学生も少なくありません。
留学先の地域や期間、留学プログラムによって異なりますが、一年間で大体1000時間ほど費やす計算になります。
また、日々英語で論文を書いたり、記事を読んだり、友達と会話したりと、全てのことを英語で行うので、英語の能力は格段に飛躍するでしょう。

勉強時間よりも勉強の質を意識しよう

時間だけにとらわれすぎると、勉強の質が低下してしまいがちになります。
英語だけでなく、他の勉強にも言えることですが、大事なのは勉強の質を維持することで、少しでも長く勉強することではありません。
だらだら集中できないまま6時間勉強するよりも、きっちり集中して2時間勉強する方が身につきます。

集中力が切れるとどうしても勉強の質は下がってしまうので、まずは時間にとらわれず、自分が集中できるだけ勉強しましょう。

継続していくと集中できる時間は必ず長くなっていきます。
焦らず、地に足をつけて勉強していきましょう。
英語は他の科目と違い、一つの外国語なのです。
ただの受験科目の一つに過ぎないと考えているのであれば、本当の英語力はいつまでたっても身につかないでしょう。

英語を勉強するのに適した時間帯は?

英語学習 時間
朝にはコーヒー、昼にはラーメンといったように、英語を勉強するのに適した時間帯はあるのでしょうか。

単語熟語を詰め込むなら寝る前!

英語に限らず、単語や熟語などの暗記物は夜、寝る直前に詰め込むのが効果的とされています。
寝る直前に覚えたものを、寝ている間に脳が勝手に復習してくれます。
脳は寝ている間に記憶を整理すると言われており、寝る直前に暗記したいものを覚えると、効率的に記憶に定着させることができます。
ただし、覚える分量に気を付けないと、かえって脳が疲弊して眠れなくなるので、適度な量にとどめ、睡眠の妨げにならないようにしましょう。

インプットしたものを上手くアウトプットする

寝る直前に覚えたものを素早く効率的に自分のものにするには、アウトプットする必要があります。
単語帳などを枕元に置いておき、朝起きた直後に覚えているかどうかのテストを自分で行ってみるのもよいでしょう。
これを繰り返していけば着実に知識は増えていくでしょう。

眠たくなる時間帯は極力避ける

眠気を感じたまま勉強を続けるのは、勉強の効率を下げるだけです。
そのため、眠気を感じたら、迷わず仮眠を取るといいでしょう。
ただし、長時間寝てしまうのは厳禁です。
最長でも90分程度にしましょう。

自分が一番集中できる時間を見つける

タイミングとしては、就寝前の勉強がおすすめですが、時間帯に限って言うのであれば、
「何時~何時」というように英語を勉強するのに最も適した時間帯というのはありません。

特定の時間帯に固執するのではなく、自分が一番集中できる時間帯を把握し、効率的に勉強を進めるのが1番です。

自分なりのルーティーンを決めよう

時間帯にこだわるのであれば、毎日決まった時間帯に決まった時間だけ勉強するというのも一つの手です。
いわゆるルーティーンですね。
自分に合った勉強のリズムを見つけ出し、それを習慣化することができれば、勉強の効率は飛躍的に上がることでしょう。
他人の勉強法を丸ごと真似するのでは意味がないこともあります。
一見、良さそうに見えるものでも、実際にやってみると、自分には合わないといったことはよくあるのです。

分量についても同じで、あの人は毎日4時間も勉強しているから自分もそれぐらいやらなければ、と他人と自分を比較して焦る必要は全くありません。

他人には他人のペースがあり、自分には自分のペースがあるのです。
そのことを忘れて、自分のペースを崩してしまっては、時間や分量だけに捕らわれ、効率的に勉強を続けていくのは困難になるでしょう。

英語を勉強したい!でも時間がない…という人は?

英語の勉強を始める年齢はその人によって様々です。
しかし、学生のひとはともかく、社会人になってから英語を勉強しようとなると、なかなか仕事や人付き合いで、時間が取れなかったりします。
英会話学校や、オンライン英会話、または英語の教材を自分で買って勉強するのも手ですが、時間的にも金銭的にも難しい場合もありますよね。
そこで、日々の仕事をきちんとこなしつつ、勉強の時間を確実に確保するにはどうすればよいのか?ということについて以下解説します。

スキマ時間を見つけて効率的に

時間がないとはいっても、一日10分15分程度ならよっぽどでない限りは、捻出できるかと思います。
また、普段やっている暇つぶしを、少し工夫するだけで有意義な勉強時間へと変えることができます。

電車やバスの中の通勤時間

今では誰もがスマートフォンを持つ時代になり、電車の中を見渡せばスマートフォンをいじっている人ばかり。
この退屈な時間を逃す手はありません。
単語帳や英会話、なんでもいいのでとにかく暗記できるようなものがおすすめです。

テレビを見ている時

テレビを見ている時間も、英語学習のチャンスタイムです。
なにも英語の教養番組を見ろと言っているのではありません。
バラエティー番組やドラマ、内容はなんでもいいのですが、テレビには必ずCMがちょこちょこ挟まれますよね。
テレビに集中している時には、この時間はとてももどかしく、必要ない時間だと思ってしまいますが、この間の時間を上手く利用しましょう。
普段は長く感じるCMの時間も、勉強に充てれば一瞬で過ぎ去るような感覚になります。次のCM明けまでに、20個単語を覚えるぞ、など、明確な目標を定めるとやる気もでるかと思います。

スマートフォンをさわっている時間

最近では、ほとんどの人が、長時間スマートフォンで暇つぶしをしていますが、これを少し工夫してみましょう。
例えば、普段スマートフォンで見ているニュースサイトの代わりに、英語の記事を読んだり、YouTubeで見ているドラマの代わりに、海外のドラマや映画を観たり。
普段行っていることを、そのまま英語のものに置き換えることができれば、一日で相当な勉強時間が確保できることになります。

しかも、自分の好きなものなら、勉強にもなって、同時に暇つぶしにもなり、まさに一石二鳥です。
英語で書かれた記事を読むことで、偏った情報だけでなく、日本にはない海外の視点での意見も知ることができます。
英語でドラマや映画なんて理解できない!と思うかもしれませんが、初めの内は日本語字幕ありでも全然かまいません。要は英語に慣れるのが目的なので、理解するのは日本語で大丈夫です。

慣れてくれば次第に日本語字幕→英語字幕→字幕なしと、ステップアップしていきましょう。
最近では、スマホで英語の勉強ができるアプリもたくさん登場しているので、よくスマホをさわってしまうという方には、そういったツールも活用して勉強するのもおすすめです。

英語音声の聞き流し

暇な時間はイヤフォンで音楽を聴いて過ごす人も少なくないでしょう。
この音楽を洋楽に変えるのもまた一つの手です。
洋楽は普通の会話とはリズムが全く異なり、しかも使われている文法も無茶苦茶なことがあるので、リスニングの勉強にはならない、と考える人もいるでしょうが、無下に否定するのはよくありません。
きちんと歌詞を覚え、同時に口ずさむことができれば、とてもよい勉強になると思います。また、歌の中でよく使われる単語やフレーズも、覚えていればどこかで役に立つ時が来ます。

とはいえ、本当に好きなアーティストでないと、歌詞を覚えるのはかえって苦痛に感じるかもしれないので、どうしても好きになれない場合は、おすすめはしません。
音楽だけでなく、海外のラジオを聞き流すのも良い方法の一つです。
英語は日本語と比べると話すスピードがとても速いので、全ては聞き取れないかと思います。

ですが、全て完璧に聞き取る必要はありません。
単語やフレーズの断片が聞き取れれば十分です。英語の音声と、そのスピードに慣れることが目的なので、内容を理解するのはもう少しステップアップしてからで全く問題ありません。

英語で物事を考えるように

これは中級、上級者の方におすすめしたい方法ですが、普段頭の中で考えていることを、全て英語で考えてみるというのも効果的です。

この方法は、筆者のバイリンガルの友達も、英語の勉強にはもってこいだとおすすめしていました。
例えば、勉強していて、辞書が見つからないときに、「辞書どこかなあ」と日本語で考えるのではなく、”Where is my dictionary gone?”といった風に、頭の中で英語で文を作って考えます。
完璧な英文法を意識してしまうと、かえって頭が混乱してしまうので、あまりミスを気にせず文を作ってみましょう。
どうせ誰にも聞こえもしないし、気づかれもしないので、何度でも気にせずトライしてみましょう。

英語で文章を書く

リーディングやリスニングは比較的簡単に勉強できますが、ライティングとなると、難易度は少し上がると感じる人も多いかと思います。
ですが、現代は昔とは比べ物にならないほど、インターネットが発達した時代です。
ネイティブが英作文の添削を行ってくれるサイトやアプリも存在します。

ですが、極力お金を払うことは避けたい、と考える人には、ブログやSNSで、英語で投稿することをお勧めします。
これならお金は一切かかりませんし、直接人と会う必要もありません。TwitterなどのSNSを利用するネイティブの方も大勢いらっしゃるので、そういった方々とコミュニケーションを取りつつ、英語力を伸ばしていくのも一つの方法です。

毎日コツコツが肝心!

英語は単なる受験科目の内の一つではなく、れっきとした言語の一つです。
そのため、我々日本人が赤ちゃんの頃から日本語に触れ、沢山間違いをしてきて、徐々に習得してきたように、毎日コツコツ勉強していけば、英語も必ず上達します。
考えてみてください。

日本語というのは、世界で最も習得が難しい言語の内の一つに数えられているのにも関わらず、我々日本人は、難なく日本語を使いこなしています。
言語的才能は誰にでもあるものなのです。
そのことを忘れず、毎日コツコツ経験値を積み上げていきましょう。